FAA(アメリカ連邦航空局)は安全上の理由から、2019年2月23日以降、ドローンのIDを外面に表示する必要があると発表した。
新しい安全基準
ここ数か月、ドローンに関する悪い報道が相次いでいる。 12月に英国のガトウィック空港で発生した事件はまだ記憶に新しいだろう。 1月には、テターボロ空港でドローンの飛行が確認され、これにより近くのニュージャージー州ニューアーク・リバティー国際空港への43便が影響を受け、9便が他の空港へ行き先を変更した。
これらの報告を受け、FAAは2月23日に新しい規則を発効する。
その規制とは「ドローンの所有者は機体の外側にドローンの登録番号を表示する必要がある」というもの。ドローンの登録制度は2015年からすでに開始されているが、IDはバッテリーコンパートメントの中に貼っていればよかった。
FAAによると、この変更は爆発物がドローンのバッテリーコンパートメントの中に仕掛けられる可能性も考慮した結果としている。
ドローンの増加に伴う規制強化
米国には130万人以上のドローンユーザーが存在し、これに伴いFAAは安全性確保のため規制を強めている。残念ながら、登録されているドローンオペレータは約12万人しかいない。即ち「合法」ではない100万近くのドローンが飛んでいるわけだ。
映像制作の目的以外でも多くの人々がドローンを使用しており、ドローンユーザーからはもっと自由に飛ばせるよう、FAAへの圧力が高まっている。
米国運輸長官のElaine Chao氏は最近、政府は「技術革新を阻害することなく、小型の無人航空機が他の航空機や人的財産にもたらすリスクを軽減する必要性のバランスをとること」を考慮していると述べた。ビジネスへのドローン使用の増加に対しては、この考えは歓迎されるべき方向だろう。