ソニーは、米国でFS5購入者への大規模なリベートキャンペーンを発表した。最近のキヤノンC200、パナソニックAU-EVA1の発表が影響しているのだろうか?いずれにしてもFS5の購入を予定していた顧客にとっては、またとないチャンスだ。
ソニーFS5を購入すると、Metabones EF to E mount Smart Adapterがバンドルされ、B&Hを通じて1,000ドルのキャッシュバックを受けることができる。これらを全て購入すると通常なら6,000ドル以上になるが、リベートにより5,700ドルで手に入れることができる。買い手にとっては、実にお得な提案だ。
このソニーの動きの原因は?
ソニーFS5には、4Kやスローモーションなどのビデオ機能が十分でなかった5D Mark IVや、価格が高価なC300 Mark IIの顧客が来たと思われる。 その結果、FS5は、アップグレードが有償だったのにもかかわらず、4Kセンサー、電子NDフィルター、4K RAWアップグレードなど、多くのユーザーにとって最適なカメラとなったのだ。
しかし、先週、キヤノンとパナソニックがC200とAU-EVA1を発表し、状況が変わった。4K、スローモーションや内部RAWレコーディングなどの機能が搭載され、$ 10,000以下の価格帯で発表されたこれらのカメラは、今やマーケットで大きな話題となっている。キヤノンのC200は高速で正確なデュアルピクセルCMOSオートフォーカス、Cinema RAW Lightフォーマットでの内部記録、良好な低照度特性などの特徴を持つ。一方、パナソニックAU-EVA1は、5.7Kセンサー、ネイティブEFレンズマウント、4:2:2 10ビットの色深度を実現している。ソニーFS5にとって、これは少なからず影響のあるコンペティターであることは間違いない。
キヤノンC200とパナソニックAU-EVA1の詳細については、以下の記事を参照願いたい。
Metabonesのアダプターは、ソニーやZEISSのネイティブEマウントレンズを購入することなく、手持ちのEFレンズをソニーのEマウントカメラで使用できる。パナソニックはAU-EVA1にマイクロフォーサーズではなくEFマウントを採用しており、キヤノンレンズユーザーにとって魅力的なカメラとなりうる。
ソニーのこのプログラムは、ミッドレンジカメラの購入を考えている顧客にとって、購入のトリガーとなるだろう。特に競合他社のカメラが価格的に高価であること(8,000ドル前後)と出荷までに時間がかかることを考えると、それなりに効果があるかもしれない。 ソニーのFS5は、ライフサイクルの途中であり、最新モデルの予定はないため、現在のカメララインナップで勝負する必要があるのだ。
残念ながら、このキャンペーンは米国でのみ利用可能で、欧州やその他の地域ではリベートは無いようだ。なぜソニーは米国だけにしたのか疑問が残るが、FS5を購入しようとする欧州の顧客を怒らせることは間違いないだろう。
なお、18-105mm F/4レンズを含むPXW-FS5Kパッケージは、1000ドルのリベートで購入することもできる。
Metabones EF to E mount Smart Adapterを含むリベート・オファーは、6月末まで実行され、リベートのみの提供は7月末まで実行される。これらはB&Hで取り扱っている。
注:国内でも、内容は異なるがキャンペーンを実施している。フジヤエービックでは、Metabones EFマウントアダプターか、 バッテリー2個+充電器かを選択するプレゼントを実施している。また下取交換があれば現金3万円をキャッシュバックする。
詳しくは下のフジヤエービックのサイトを参照願いたい。
フジヤエービックのショップサイト