今年の夏にパート 2 がリリースされるLupinの制作について、Mikros Image Mathieu Leclercqのデジタルシネマの責任者でカラーリストのAline Conan 氏、そして DPのChristopheNuyens氏にインタビューした。
今年 1 番の Netflix作品の 1 つであるルパンは、有名な強盗の 1 人であるアサンディオプになりきれる作品だ。
数十か国で Netflix のトップ 10 で 1 位に選ばれたこのシリーズは、モーリスルブランのフランス文学のキャラクター、「怪盗ルパン – 紳士バーグラー」を題材にしているが、実際にこの物語が書かれた 1905 年ではなく、今日のパリを舞台にしている。
あのルーブル美術館でダイヤモンドのネックレスを盗むというアサネの陰謀を含むエピソード 1 からは目が離せない。
他にもアサネが裕福な家族によって苦しめられたミステリアスな事件のエピソードがある。 作中に登場するフランスの可愛らしい犬にも注目してほしい。
As huge fans of Lupin, FilmLight’s recent case study on the making of the Netflix show caught our eye. The piece brought together DP Christophe Nuyens SBC, as well as Colorist Aline Conan and Head of Digital Cinema at Mikros Image Mathieu Leclercq to talk through their experiences behind the scenes.
ルパンの大ファンとして、Netflix 番組の制作に関する FilmLight に注目してみよう。 この作品制作に関わった、DP のChristophe Nuyens氏、MikrosImage Mathieu Leclercq のデジタルシネマの責任者でカラリストの Aline Conan氏が集まり、舞台裏の話を伺った。
その中で面白い事実のトップ 5 がこちら。
1.パリが観光地に見えないようにすること
このシリーズの主な課題の 1 つは、映画らしくパリを撮影することだった。そのため、Nuyens氏は P + STECHNIK 社の 1.5x Technovision Classic レンズを使用。 このレンズは、当時非常に人気があった 1960 年代の有名なアナモフィックテクノビジョンに即したもので、「地獄の黙示録」や「レオン」などの映画でも使用されている。
“These full aperture optics have a very soft flare, with a slight diffusion,” said Nuyens. “It gives an organically textured feel to the image that has allowed us to have a modern fairy tale aesthetic for Lupin while avoiding the use of smoke, which isn’t allowed in settings like the Louvre.”
「これらのフルアパーチャレンズは、わずかに光を拡散する非常に柔らかいフレアが出る」と Nuyens氏。 「ルーブル美術館のような場所では許可されていない煙の使用を避けながら、ルパンのモダンなおとぎ話の美学を表現できる有機的な質感を画像に盛り込んだ。」
2.Netflix シリーズ「ボクらを見る目」からのインス
ピレーション
Nuyens氏が Conan 氏に持ってきた参考資料の 1 つは、別の Netflix シリーズ、「ボクらを見る目」だった。特にアナモフィックオプティクス、大型センサーカメラ、ソフトな雰囲気の演出について、新しいシリーズに合わせていくつか調整されている。 「Lupin の場合、ストーリー的にソフトな雰囲気やダークな雰囲気にならない」とNuyens 氏は説明する。
3.リサーチにもっと時間をかけるようにと Netflix から
の提案
グレーディングを始める前に、Conan氏は「 Netflix は、もっとリサーチをしてさまざまなムードを入れるように提案してきた。 」と、話してくれた。「ルパンが HDR ドルビービジョンで再生される時に、クリストフが当初望んでいた滑らかさとのバランスを取りながら鮮明で高品質の画像に仕上げるのに苦労した。」と。
その後、Baselight により、Nuyens氏が HDR ドルビービジョンワークフローに使用しているフィルム LUT を転記することができ、Netflix が推奨するカラーマネジメントパイプラインの確立に至った。
4.Louis Letterier監督に多くの自由を与えられた
「私たちは、多くの自由を与えてくれたLouis Leterrier監督とルックについて話し合った」と、視覚的なカラーリファレンスとシリーズの雰囲気を擦り合わせるためにムードボードを作成した Nuyens氏は言う。
「それからこの作品は光と装飾の参考資料になった」と彼は続けた。 「例えば、過去のシーンを表現したい場合、現在のシーンとは異なるカラーパレットを選択し、フレアを出すためにもう少し明るくする。グレーディングでは少し暖色を入れたが、望んでいたものは達成できた。 」
5.各エピソードには、平均 3 日間の HDR カラーグレーディングとドルビービジョン SDR に確認するための 1 日が必要
「長編映画とテレビシリーズのグレーディングの本質的な違いは時間だ。時間があればあるほど、トライアンドエラーを経て、より詳細に仕上げるとができる」と Conan氏は言う。
「フランスでは通常、シリーズの長さにより、グレーディングにかかる時間が長編映画の半分から 3 分の 1 に比例的に縮小する。 このプロジェクトでは、時間を効率的に使う必要があった。」
こちらのFilmLightのウェブサイトでケーススタディ全体を見ることができる。