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インタビュー収録で欠かせない7つの機材とは

インタビュー収録で欠かせない7つの機材とは

すべてのシネマトグラファーは、ビデオインタビューのキャリアを積んでいると言っても過言ではないだろう。ビデオインタビューは映像制作の基本だからだ。そして、そのための適切な機材を適切に使うことが重要だ。今回はインタビューのための機材とその使い方について解説しよう。

ビデオインタビューの基本

ビデオインタビューを成功させるためには、そのための最適な機器を用意することが必要だ。経験を積んだカメラマンは機器に頼ることはしないが、確かに古くから行われているビデオインタビューの手法について学ぶことは、逆に現在の機器をどのように選んだら良いかについても教えてくれる。例えば、語り手が一人の場合、上の例のように、語り手がレンズに向かって左側にいる場合はフレームの左側に被写体を配置する必要がある。

今日ではほとんどの場合、キーライトは柔らかい照明で、上の図のようにインタビュアーを挟んで反対側から照らすことが多い。また、雰囲気に応じて、被写体の暗い面はリフレクターによるセカンドライトで陰影を調整する。照明器具を適切に設置したり、あるいは自然光をうまく使って、インタビューを自然に見せることができる。ビデオインタビューのための照明テクニックについて、詳しくは、昨年の記事(英語)も参考いただきたい。

ビデオインタビューに欠かせない7つの機材

まず基本的な機材として、カメラ、ブームマイクか理想的にはラベリアマイク、場合によっては別のレコーダーが必要になる。これらは基本的なものだが、より印象的なインタビューにするには、これから説明する機材も必要になってくる。

1. キーライト

今日のLED照明器具は取扱が簡単で低コストなため、タングステンライトの代わりによく使われている。私たちのようにレンタルではなく自分の機材を所有しているカメラマンには、このような手軽で低コストな機材は非常にありがたいものだ。

例えばArrilite 750は洗練されたリフレクターデザインを採用した高出力のLED照明だ。付属のキメラ対応スピードリングは大きなソフトボックスにも対応している。タングステンから昼光へといった色温度の変更も簡単にできる。

ただし、光を更に自分独自のものにするには、もう少し工夫する必要がある。LEDソフトライトは作りがシンプルで柔軟な使用ができ、必要に応じてステージのようなドラマチックな演出も可能だ。しかし、いろいろ工夫して作り出した光に代わり、ソフトライトがあまりにも安易に使用される今日では、ソフトライトに更に工夫を加えて、自分独自の表現ができる照明を作り出すことは意味のあることだ。

2.デフューザー

照明を柔らかなものにするのは繊細な技術が必要だ。ソフトボックスのような、少なくとも1つの適切なデフューザーを使用すると、キーライトの品質をさらに向上させることができる。デフューザーの角度や距離、あるいは重ね具合によって、光は微妙に変化する。大規模なデフューザーも発売されており、インタビューなどでは重宝されている。例えば、Rosco E-Colour #401 Light Roluxは、柔らかな照明を実現してくれるが、多層化により、より微妙なライトコントロールが可能だ。

3.多目的に使えるリフレクター

次に、リフレクターが上げられる。キーライトによる影をコントロールするのが主な目的で、これにより映像が滑らかになる。もし手持ちがない場合はクラフト店でフォームコアボードを購入するとそれなりに使えるが、もちろんコンパクトで持ち運びやすく耐久性のあるリフレクターを備えておくと便利だ。例えばWestcott 5-in-1 Reflector Discは、そのような用途に最適な機材の一つといえる。

リフレクターは、それほど複雑な機材ではない。自分で作ることもできるし、スタンドに取り付けられるものも見つけることができる。 あるいは、鉄骨のフレームを持つしっかりしたものも発売されている。どのような使い方であれ、ビデオ撮影にはリフレクターを一つ用意しておくことが重要だ。

フォームコアボードについて:これは一般的にカメラマンがよく使っている素材だが、収録した音声が何か変という場合は、このボードが犯人かもしれない。そのような場合は、ボードに向かって話してみると、音声が変化しているのが分かる。対策としては、薄いファブリックリフレクターを使うと良い。

4.ブームポールホルダー

K-Tek のAiro ABH1 Boompole Holderは、スタンドにブームポールを固定するための機材だ。これらのホルダーは簡単に使用できるが、設置してからブームポールの角度を調整するのが難しいため、まずスタンドを適切な高さに設定し、次にブームマイクを約1mほど低くなるように設置する。そしてスタンドを持ち上げ、マイクを所定の位置にする。人がブームポールの下を自由に行き来できるように、スタンドを十分に高くしておくと良いだろう。

5.サウンドブランケット

オーディオはインタビューの生命線であり、音の反射を極力無くすことは、最新のハイエンドマイクを使うよりはるかに効果がある。 Matthews Sound Blanketはその一例で、現場ではかなり役に立つ。

使い方は簡単だ。語り手に一番近い平坦な壁面をこれで覆うだけで良い。これにより、反射音は減衰し、マイクには語り手の直接の声のみが届くようになる。

6.ミニライトスタンド

コンパクトなライトスタンドが一つあると、何かと便利だ。 例えばManfrotto Alu Mini Compact Air-Cushioned Standは、安価で信頼できる一品。ちょっとしたバックライトやポップアップリフレクターなどを固定するのに役に立つ。

7.Cスタンド

最後に、様々な機材をどこにでも簡単に設置できることが重要だ。しっかりとしたCスタンドを多めに用意しておくと良いだろう。Matthews Century C+ Standは、軽量かつ堅牢で、ベースを取り外すことができるため、普通の乗用車でも持ち運びが簡単にできる。ちなみにCスタンドとは同社の登録商標でCentury Standの略。

まとめ

ビデオインタビューはシンプルな撮影だが、非常に重要な撮影手法でもある。創造性のあるインタビューをするなら適切な機材は欠かせないし、そうすることによって語り手をより魅力的に見せることができる。さらに、インタビューの撮影経験は、自分のその後の撮影技術に大きく貢献するだろう。

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