7Artisansは、フルサイズ用レンズSpectrumラインナップの4本目となる14mm T2.9を発表した。この超広角レンズは、ソニーE、ニコンZ、ライカL、キヤノンRFマウントで発売される。フォーカスリングとアイリスリングに業界標準の0.8MODレンズギアを備え、フルサイズ用レンズとしては非常にコンパクトなままだ。
中国のレンズメーカー7Artisansは、手頃な価格のマニュアルレンズを製造することで良い評判を得ている。昨年、同社はAPS-Cイメージセンサーをカバーし、T1.05という印象的な開放F値を持つVisionシリーズを発表し、シネマレンズの製造を開始した。その数ヶ月後、7ArtisansはフルサイズイメージセンサーをカバーするSpectrumラインナップを発表したが、発売時のレンズは35mm、50mm、85mmの3本のみで、いずれも開放F値はT2.0だった。ワイド端では、このレンズセットが限られていたことがわかる。Spectrumのラインナップのこの穴は、新しい7Artisans 14mm T2.9で部分的に埋められている。
7Artisans 14mm T2.9 Spectrumの特徴
7Artisans 14mm T2.9 Spectrumは、全金属製のシネマレンズで、重量は660g/23.28ozである。直接比較すると、35mmは674.5g/23.8oz、85mmは832g/29.3ozとなる。
このレンズは、フォーカスリングとアイリスリングの両方に業界標準の0.8MODギアを備えており、フォーカスモーターやフォローフォーカスを簡単に使用できる。さらに、フォーカスリングとアイリスリングの位置は、Spectrumセットの全てのレンズで類似している。フォーカスリングの焦点距離は270°と非常に長い。
前作同様、この14mmはソニーE、ニコンZ、ライカL、キヤノンRFマウントなど様々なレンズマウントで利用できる。なお、レンズマウントはユーザーによる交換はできない。
レンズデザイン
7Artisans 14mm T2.9 Spectrumのレンズ設計は、2枚の非球面レンズと3枚の超低分散レンズを含む9群13枚で構成されている。超広角レンズであるため、樽型の像の歪みがあることが予想されるが、プロモビデオを見れば分かるように、かなり抑えられているように見える。
フロントフィルターのサイズは82mmで、外径は90mmだ。絞り羽根は10枚で、最短撮影距離は40cmだ。
価格と発売時期
7Artisans 14mm T2.9 Spectrumは現在459ドルで入手可能だ。
詳細は7Artisansのウェブサイトをご覧ください。