7artisans Visionは新しいAPS-Cシネマプライムレンズシリーズで、現在25mm、35mm、50mmの3つのT1.05レンズがある。このレンズは、クリックレスギアリング、270°フォーカリング回転角、フルメタルボディ、82mmフロントフィルタースレッドを特徴とし、ソニーE、ライカL、キヤノンRF、富士フイルムX、マイクロフォーサーズのミラーレスレンズマウントに対応している。レンズは1本あたり430~549ドルとかなり手頃な価格だ。
2016年に設立された中国のレンズメーカー7artisansは、様々なレンズマウントに対応した手頃な価格の完全マニュアルレンズを製造している。
7artisans Vision シネマレンズ
前述の通り、同社は完全マニュアルのVisionプライムラインとして、3つの焦点距離をまず発売した。
- 25mm T1.05:画角58.6°(APS-C)
- 35mm T1.05 – 画角44°(APS-C)
- 50mm T1.05 – 画角31.8°(APS-C)
一見、フルサイズセンサーの標準的な焦点距離のように見えるが、APS-Cセンサーにしか対応していない。面白いことに、いくつかのプロモーション写真では、7artisansはAPS-CクロップモードさえないソニーFX3にレンズを装着している。
7artisansはすでに25、35、50mm F0.95の写真レンズを提供しているので、おそらくこれは同じレンズであり、ただシネの筐体に変更されたものと思われる。歯車式の絞りリングはもちろんクリックレス。絞りは13枚羽根(35mmは12枚羽根)で、T1.05からT16の間で調整できる。
7artisansは、このレンズのフォーカスブリージングは最小に抑えられていると述べている。ギア式のフォーカスリングは270°のフォーカスリング回転角度を持つ。最短撮影距離は25mmレンズが0.23m、35mmレンズが0.37m、50mmレンズが0.5mとなっている。
光学構成は、25mmレンズが9群11枚、35mmレンズが8群11枚、50mmレンズが5群7枚で構成されている。フィルター径は82mm。
7artisan Visionのレンズは、フルメタル構造を採用している。他のシネマレンズとは異なり、この3つのレンズは同じサイズではなく、長さは異なるが、直径は3つとも同じとなっている。フォーカスリングと絞りリングの位置も3本とも同じだ。レンズのサイズと重量は次の通り。
- 25mm T1.05:89.6×106mm、約956g
- 35mm T1.05 – 89.6x85mm、約753g
- 50mm T1.05 – 89.6×85.4mm, 約679g
レンズマウントに関しては、3本ともミラーレスカメラ用に設計されているため、ソニーE、キヤノンRF、ライカL、富士フイルムX、マイクロフォーサーズのレンズマウントに対応する予定。7artisansのウェブページでは、BMPCC 6K(キヤノンEFマウント)に対応するレンズとも謳っているが、おそらく間違いだろう。
価格と発売時期
7artisans Visionレンズは現在発売中。価格は25mmが549ドル、35mmが499ドル、50mmレンズが430ドルに設定されている。参考までに、同等の7artisansの25、35、50mm F0.95の写真用レンズは、1本240ドルから370ドルで販売されている。
また、7artisansでは、精密な発泡スチロールの切り込みを入れたレンズ運搬用の安全保護箱(保護等級IP67)を提供する予定。このボックスは購入時に同梱されるのか、それとも別途購入しなければならないのか、情報はない。レンズ3本セットの購入時に使用されるようだ。
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