REDデジタルシネマはRED Epic-WとRED Wesponの出荷を開始した。どちらも8K Heliumセンサーを搭載している。RED Epic-Wはマグネシウムとアルミの筐体で8K/30fpsまで可能。また、RED Weaponは8K/60fpsまで可能でカーボンファイバーの筐体を持っている。従来のモデルからのアップグレードも可能。
当サイトでも7月にHelium 8Kセンサーについて紹介しているので、こちらも参考にして欲しい。
今回発売されたRED Epic-WとRED Weaponは同じ8Kセンサーを搭載しており、共に下のような特徴を持っている。
- 4メガピクセルCMOS
- 8192×4320ピクセルセンサー
- 大きさ:90×15.77mm
- 5stop以上のダイナミックレンジ
以下はREDのプロモーションビデオで、従来のカメラとの比較も見ることができる
両モデルとも、RED Ravenで初採用されたDSMC2コンセプトに基づいた筐体デザインで、様々なアクセサリーを装備する上でも使いやすい形状としている。また、Apple ProRes4KやAvid DNxHD/HRで30fpsまで収録できる。
このように両モデルは共通した部分が多いが、8K収録時のデータレートと記録フレームレート、そして筐体の材質が異なっている。
RED Epic W
Epic-Wはマグネシウムとアルミ製の黒い筐体を持ち、8K (8192×4320)映像を最大30fpsで収録する。8K/24fps時のデータレートは275MB/secで、6:1圧縮のREDCODE RAWで記録する。
以下はEpic-Wの開封ビデオ。
価格はカメラ本体(Brain)のみが$29,500。これだけで収録はできないので、その他アクセサリーが必要。
RED Weapon
RED Weaponは新しいREDのフラグシップ機で、8K(8192×4320)映像を最大60fpsで収録可能。その場合のデータレートは300MB/secに達する。あるいは、8K 75fps 2.4:1での収録や、8K 24fps 5:1圧縮のREDCODE RAWで収録することも可能。
筐体はカーボンファイバー製で、冷却効率と強度を高めた構造となっており、重さも多少軽くなっている。
現在のWeaponもアップグレード可能。RED Weaponの価格はBrainのみで$49,500.Epic-W同様、実際の使用にはさらにアクセサリーが必要である。
アップグレード
Epic、Scarlet、およびDragonセンサー機に対してアップグレードが用意されており、詳細は以下の通り。ただ、いつもの通り有償で、例えばDragon機を8Kにアップグレードするには少なくとも$14,500が必要だ。以下はアップグレードの詳細。アップグレードの価格はこちら。
8Kが必要か?は、多くのユーザーが疑問に感じていることだろう。確かに、なくてもすぐに困るものではない。しかし、最新、最高の機材は常に映像の可能性を広げてくれるものだ。8Kは間違いなく最高の映像を見せてくれるだろうし、期待もしたい。ただ、それをサポートする編集機などの周辺機器もアップグレードする必要があるだろう。
REDのWebサイトはこちら。(英語)