Lomography はLomogon 2.5 / 32 Art レンズをKickstarterのクラウドファンディングキャンペーンに登録した。このフルマニュアルレンズは、円形開口部カットアウト、焦点距離32mm、最短合焦距離0.4mの単焦点レンズだ。フルフレーム対応で、ボディは黒のアルミニウムか真鍮バージョンを選択できる。
Lomographyはクリエイティブな写真の分野で、各種アナログカメラ、高級アートレンズ、フィルム、そしてアクセサリーを製造している会社だ。同社は、従来よりクラウドファンディングキャンペーンの形で新製品を発売するという手法をとっている。今回の出展は10回目で、Lomogon 2.5 32mmレンズは現在Kickstarter上でオンラインになっており、順調に資金調達が進んでいる。期間は3月22日まで。
Lomogon 2.5/32 Artレンズの概要
このレンズはまず真鍮の色が目を引くが、その他にも絞りリングのユニークな作りを見ることができる。 Lomogonレンズの絞りを変更する場合は、レンズの側面から出っ張った丸い切り欠きでオフセットホイールを回転させることによって行う。リングには、f / 2.5、f / 4、f / 5.6、f / 8、f / 11の5個の穴があいている。即ち、絞り穴は完全に円形であるため、絞り羽根では得られない完全な円形のボケが得られるのだ。 「クリックアンドストップ」システムにより、簡単に所定の位置に固定することができる。
Lomogon 2.5 / 32Artレンズは名前の通り焦点距離32mmのフルマニュアルレンズだ。 32mmは人間の視野に近いと言われる35mmに近く、一般的に使われる焦点距離だ。最短合焦距離はわずか0.4 mとなっている。フィルター径は62mmで、フィルター取付用のネジが切られている。筐体は黒のアルミニウムか真鍮製を選択できる。
LomogonはロシアのメーカーZenitと共同で開発されており、中国製のガラス光学系を使って手作業で組み立てられている。写真、ミュージックビデオ、ドキュメンタリーなど、世界中のフォトグラファーやビデオグラファーが使用している。このデザインは1992年に発売されたLomo LC-Aを継承している。
レンズ構成は6群6枚のマルチコートレンズで構成され歪みを低減しているほか、光学収差を補正しマイクロコントラストを改善している。 Lomogon Artレンズは、キヤノンEFとニコンFマウントに対応している。フルフレームセンサー用に設計されているが、もちろん小型のセンサーカメラでも動作する。 ソニーE、富士フイルムX、マイクロフォーサーズ、キヤノンRF、ニコンZなどのマウントには、アダプタを介して装着できる。
主な仕様
- 焦点距離:32 mm
- レンズ構成:6群6枚
- ダイヤル絞り:f / 2.5、f / 4、f / 5.6、f / 8、f / 11
- イメージサークル:44 mm
- 視野:68°
- 対応マウント:キヤノンEFとニコンF
- カメラ本体との通信機能:なし
- 最短合焦距離:0.4m
- フォーカシングメカニズム:ヘリコイド
- フィルター径:62 mm
早期割引はすでに売り切れとなっている。現在Kickstarterでの価格は黒のアルミニウムバージョンで350ドル。真鍮バージョンと特別コレクターズエディションは499ドルだ。
Lomographyは、予約されたものに関し2019年11月までに納品を予定している。キャンペーン終了後は、13ドルのアドオン(アダプタ)や、アクセサリーも選ぶことができる。 Lomogonは世界中のほとんどの国への配送が可能で送料は別。詳細については、FAQを参照いただきたい。
なお、これはクラウドファンディングキャンペーンであり、一定のリスクがあることにはご注意いただきたい。
なお、日本ではこちらで購入できる。
Lomographyの日本語サイトはこちら。