AccsoonがCineEye HDMIを発表 - FHD映像をWi-Fiで4台のスマートフォンに伝送
AccsoonのCineEyeは、1080p 60fpsのビデオ信号を4台のスマートフォンに100mまでの距離で送信できる新しいWiFi HDMIトランスミッタだ。 この新製品について、同社にインタビューした。
Accsoonは、カメラアクセサリーを製造する中国の新興企業。同社はすでにCineEyeワイヤレス画像伝送技術を備えたシングルハンドのジンバルA1-PROを製品化している。今回NAB 2019で、同社はCineEyeと名付けられた独立型HDMI画像送信システムを発表した。
Accsoon CineEye HDMI トランスミッタの概要
CineEyeトランスミッタは、FHD 1080 p/60 fpsのビデオ信号を送信することができる。トランスミッタは1系統のHDMI入力ポートを備えており、AndroidまたはiOSのタブレットやスマートフォンに5G WiFiでワイヤレスでビデオを送信することができる。
到達距離は障害物のない環境で100mとされている。建物の中や障害物がある場所ではもちろんそれ以下になる。
CineEyeはWiFi伝送のため、遅延は非常に少ない。 同社によると遅延は60ミリ秒(iOSの場合)としている。帯域幅は最大300MB/sで、1つのトランスミッタから同時に4台までのスマートフォンやタブレットに配信できる。
CineEyeモジュールは、2本の折りたたみ式アンテナを備えたコンパクトなアルミニウム製の筐体で、アンテナを折りたたむと、クレジットカードサイズ(90 x 63 x 21 mm)になる。発熱の対策もされており、数時間送信した後でも体温を超えることはない。
本体にはバッテリーが収納されており、満充電で約3時間使用できるが、同社は製品では4時間にしたいと考えている。モジュールはUSB Type-Cポート(5V 1.5A電源入力)から充電でき、充電中も伝送できるので、長時間の撮影でも使用可能だ。
Accsoonアプリ
CineEyeトランスミッタからビデオ信号を受信するには、AccsoonアプリをGoogle PlayやApp storeから無料でダウンロードしてインストールする必要がある。 Accsoonアプリには、モニターとしてさまざまな機能が搭載されている。
緑、青、白の3色が選べるフォーカスピーキング、偽色、ヒストグラム、ゼブラ、縦横比、セーフゾーン、グリッド、センターマーカーなどのマーカー、モノクロなどの機能がある。また各種の3D LUTも選択することができ、さらにcubeファイルのカスタムLUTを追加することも可能だ。
CineEye伝送システムは伝送する前に自動的に空きチャンネルを見つけ、距離が長くなるとストリーミングビットレートを自動的に下げてリアルタイムモニタリングを維持する。またユーザーはアプリで9系統の5Gチャンネルから、Wifiチャンネルを変更することもできる。
価格と発売時期
トランスミッタの価格は219ドル。同社は4月末にCineEyeトランスミッタの生産を開始することを目指している。
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