Gravity Laboratories はワイヤレスFIZ(フォローフォーカス/ズーム/アイリス)システムMoxieを発表した。手頃な価格でレンズのリモートコントロールができる。 Moxieは、FIZシステムに大きなコストをかけたくない小規模のクルーや個人レベルの映像クリエーター向けに設計されたものだ。軽量かつコンパクトで、セットアップも早くでき、スマートフォンやハンドヘルドコントローラーを使って操作することができる。
Moxieの概要
Gravity Laboratoriesの創設者であるEduardo Mucino氏とAndrew Chau氏は、MoxieをKickstarterに登録した。このワイヤレスフォローフォーカスは、DJI Focus、PD Movie Remote Air、Tilta Nucleus Nanoなどの有名ブランドと競合することになる。 Moxieのプロトタイプはプラスチック製で少し安っぽい感じがするが、最終的な製品はもう少し高級に見える必要があるだろう。
主な機能は次のとおり。
- 入力電圧:4ピンLemo入力経由で6〜30 V。外部入力可能。
- 15mmまたは19mmのロッドに取り付け可能。
- 自動調整のハードストップ付きのレンズ。
- レンズ駆動トルク:1Nm以上最高速度は200 RPM。
- 操作範囲:80mまで
しかし、この新しいFIZシステムの特徴は、従来のユニットのようにハンドコントローラをではなく、スマートフォンアプリを介して制御できるという点だ。
MoxieアプリはAndroidとiOSに対応し、絞り/ズーム/フォーカス用の3つのモーターすべてをスマートフォンからコントロールできる。また、プログラムすることにより、自動化することも可能だ。
価格と出荷時期
モーター1個は600ドル、2個セットは1100ドル、3個セットは1500ドルとなっている。ハンドホイールコントローラーは200ドル、カスタムラン/ストップケーブルは50ドルだ。この価格は特別安価なものではない。他の多くの競合製品が存在するので、このシステムの特長を必要とする場合は、お勧めできる。
出荷予定日は2019年12月で、出荷は2020年3月に予定されている。
Gravity Laboratoriesは新しい会社で、Kickstarterへは最初の登録となる。なおKickstarterはクラウドファンディングなのでプロジェクトを支援する場合は一定のリスクがある。