中国のメーカー、ジウン(Zhiyun)はSmooth 4スマートフォン用ジンバル(記事はこちら)に続き、軽量でポケットサイズのスマートフォンジンバルSMOOTH-Q2をクラウドファンディングのキックスターター(Kickstarter)キャンペーンに登録した。DJIも最近Osmo Mobile 3を発売しているが、 これとの違いもレポートする。
SMOOTH-Q2の操作性
おそらく最初に気付くのは、SMOOTH-Q2のコンパクトな形状だ。 DJIのOsmo Mobile 3のように折りたたむことはできないが、以下のサイズ比較でそれが不要なことは一目瞭然だ。 Osmo Mobile 3は折り畳んでも、SMOOTH-Q2と同じ程度の大きさにしかならない。折りたたむ必要がないので、SMOOTH-Q2の方が持ち運びは簡単だ。
また、SMOOTH-Q2にスタンドは不要。ベースは十分に大きいので、それだけで立てることができる。
SMOOTH-Q2は、航空宇宙グレードのアルミニウム合金製。重量は380グラム(バッテリー含まず)で、最大260グラムまでのスマートフォンをマウントできる。耐荷重が十分でないように感じるかもしれないが、これはiPhoneXS Maxの重量を上回っている。
バッテリーの持続時間は、17時間連続使用できる。また、デバイスの充電をUSB Type-Cポート経由で行うことができる。SMOOTH-Q2の充電には同じポートが使用される。
SMOOTH-Q2の操作部には、LCDディスプレイは無い。代わりに、モードインジケータLEDがあり、現在どのモードにいるかを知ることができる。またこのLEDはバッテリーの残量表示としても機能する。 LEDモジュールの下には、クイックモードスイッチ、写真/ビデオ切り替えボタン、電源スイッチ、5方向ジョイスティックがある。
DJI Osmo Mobile 3に搭載されていないすばらしい機能は、「1秒クイックインストールクリップ」だ。これは、撮影中にスマートフォンを取り外す必要がある場合、バランスを取り直すことなく再マウントできるというもの。スマートフォンでの撮影の問題点を熟知した機能だ。
主な特徴
SMOOTH-Q2はBluetooth接続でiOS / Androidのスマートフォンと通信できる。サードパーティのアプリを使用せず、スマートフォンカメラを直接制御できる。更に無料のZY Playアプリをダウンロードすると、カメラ設定をより詳細に制御することもできる。
SMOOTH-Q2は、タイムラプス、モーションラプス、スローモーション、オブジェクト追跡、ボルテックスモード、フルレンジPOVなど、ジンバルが必要とするすべてのモードと機能を備えている。 なお、横向きモードはもちろん、縦向きモードでも撮影できる。
価格と発売時期
パッケージは2種類用意されており、標準パッケージはSMOOTH-Q2本体と、スマートフォンホルダー、ハンドストラップ、および充電ケーブルを同梱して109ドル。プレミアムパッケージは上記にミニ三脚、バッグ、およびMicro USB-Type-Cケーブルを追加して119ドルとなっている。
キヤノンもそうだったが、ジウンのような大手のブランドからクラウドファンディングで発売するのは異例だ。 キックスターターキャンペーンは既に350%を超えており、9月27日まで継続される。
クラウドファンディングプロジェクトは販売店ではないので、一定のリスクがあることをご承知いただきたい。