Skydio 2.0は、パイロット不要のドローンで、操縦を学ぶ必要もない。ドローンが飛行して撮影を行うので、オペレーターはその映像を編集するだけだ。 Skydio 2.0は、Skydio R1(記事はこちら)の後継で、10年以上の研究開発の成果としている。DJI Mavic 2の強力なライバルになるだろう。
これは単なるドローンではない。もちろんコントロールして飛行することもできるが、自律的に飛行することもできるドローンだ。セールスポイントは、もちろん自動操縦モードだ。まず、プロモーションビデオを見ていただきたい。
従来のハンドヘルドコントローラーとスマートフォンでもコントロールできるが、コンパクトな新しいビーコンを使用してコントロールすることもできる。各コントローラーは、Skydio 2.0を操作し、また確実に追跡できる。ビーコンは1.5kmの範囲で機能するが、フル機能のコントローラーはその範囲を3.5kmに拡張できる。(ただしもちろん法律に従う必要がある。)
DJI Mavic 2の好敵手
このドローンは、DJIのライバルとして位置付けられている。ウエブサイトには、Skydio 2.0とDJI Mavic 2が森の中を飛行し、比較したビデオがある。これはSkydioによるビデオであるため、予想どおりMavicは失敗する。
これは公平な比較なのか、多少疑問が残る。しかし、ここで重要なのは、Mavic 2でこのような追跡ショットを行うためには、非常に熟練したパイロットが必要だ。その意味で、Skydio 2.0は初心者にも有用と言える。
サンプル映像を見ると、追跡する被写体が障害物に隠れたり、見えなくなることがあるが、被写体が乗っている自転車が次に現れると、しっかり画面内に保持している。まだ改良の余地はあるにしても、十分期待できるものだ。
AIによる飛行
Skydio 2.0はAIアルゴリズムを搭載しており、マニュアルやチュートリアルを勉強しなくても使用できるように考えられている。下は主な仕様の一部。
- 223 x 273 x 74 mm(長さx幅x高さ)
- 4K HDRで最大60 fps、HD解像度で最大120 fpsスローモーションビデオ
- インターバルモードを含むHDRの12メガピクセル(4056 x 3040 jpgまたはDNG RAW)フォト
- ソニー製 IMX577 1 / 2.3型 12.3メガピクセルCMOSセンサー
- 20mm(35mm相当)f / 2.8レンズ
- MPEG-4 h.264 / h.265 @ 100MbpsをマイクロSDカードに記録(最低V30クラス)
- 3840×2160 30 fps / 3840×2160 60 fps / 3840×2160 48 fps / 3840×2160 24 fps / 1920×1080 120 fps / 1920×1080 60 fps / 1920×1080 30 fps
- ピッチ±124°、ロール±120°、ヨー±12.5°の3軸ジンバル
- 最高速度: 57.93 km / h、飛行時間: 23分
一つ気になるのは25fpsが無いことだが、おそらく最終的には追加されるだろう。
自律飛行
これは、Skydio 2.0を他のドローンと差異化する大きな機能だ。Skydio 2.0は、常に周囲の環境をスキャンするために、6個の4K 200°ナビゲーションカメラを使用している。
このデータはリアルタイムで処理され、常時360°3Dマップが作成されるため、非常に高度な障害物回避エンジンとして機能する。端的に言うと、Skydio 2.0はクラッシュすることはない。
ドローンの動作を調整したい場合は、ビーコンを使用し、好きな場所にドラッグアンドドロップすると、その角度から追跡を開始する。ビーコンはドローンを操作するうえで、驚くほど簡単な方法を提供するのだ。複雑なディスプレイ画面を操作する必要はない。
現時点で、Skydio 2.0は被写体や車を追跡できるが、動物を追跡する機能など、より多くのオプションが今後追加される予定だ。
価格と発売時期
先行予約はすでに完売しているため、今すぐ注文しても2020年初頭まで待つ必要がある。Skydio2.0は現在米国とカナダでのみ販売されているが、同社のサイトによると、追って他の国でも販売される予定。
Skydio 2.0には以下が同梱される。
- Skydio 2.0ドローン
- 1個のバッテリー
- 2つの追加プロペラ
- 充電とデータ転送用のUSB(タイプC)ケーブルとACアダプター
- マイクロファイバークロス
- ハードシェルキャリングケース
ドローン自体は999ドルだが、100ドルのデポジットが必要。ただし、コントローラーとビーコンはキットに含まれていない。これらは別売となっている。
- コントローラー149ドル
- ビーコン149ドル
- 追加のSkydioバッテリーはそれぞれ99ドル
- 追加のSkydioプロペラは、それぞれ24ドル
もちろん、スマートフォンでもドローンをコントロールできるが、ビーコンの方が簡単だ。ただし、更に複雑な飛行をする場合は実際のコントローラーが必須のようだ。
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