ニコンは、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctマニュアルフォーカスレンズをリリースした。これはZマウントで最も明るいレンズであるばかりか、世界で最も明るいレンズの1つだ。フルフレーム対応で、ファンクションボタンやディスプレイも装備されている。価格は1,265,000円（税込）で10月12日 受注開始。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 Noct lens released. Image credit: Nikon
ニコンは、ミラーレスのZマウントのラインアップを拡張しており、先日、新しいAPS-CカメラNikon Z50と2本の新しい低価格DXレンズを発表した。続けて今回、同社は、Zマウントラインナップで最も明るいレンズとしてNIKKOR Z 58mm f / 0.95 S Noctレンズを発表した。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctレンズの概要
NIKKOR Z 58mm f / 0.95 S Noctは、フルフレーム（Nikon FX形式）のZマウントミラーレスカメラ、Z 6およびZ 7用のマニュアルフォーカスプライムレンズ。大口径（内径55 mm）と16 mmのフランジ焦点距離により、開放F値0.95を実現している。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 Noct lens released. Image credit: Nikon
このレンズは、1977年に発売されたオリジナルのAI Noct NIKKOR 58mm f / 1.2を意識して作られており、シャープでクリアな映像が評価されている。Noctとはノクターン（夜想曲）にちなんで名付けられたもので、明るい大口径レンズならではの浅い被写界深度を実現し、夜間撮影用にも最適化されている。
光学系は、10群17枚のレンズで構成され、4枚のEDレンズと3枚の非球面レンズが採用されている。これらのレンズは、歪みや球面収差など、さまざまな収差を高度に補正する。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 Noct lens optical structure. Image credit: Nikon
レンズの筐体にはディスプレイが装備されており、暗い環境でも絞り値、撮影距離、被写界深度などの情報を確認できる。防塵防滴をはじめ、汚れをはじくフッ素コートも施されている。
また、ARNEOコートとNano Crystal コートによる反射防止コーティングを使用し、入射光によって発生するゴーストとフレアを効果的に低減し、鮮明な画像を実現している。レンズは、焦点距離が大きくなるにつれてボケが滑らかに変化するため、理想的なボケが得られる。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 Noct lens case. Image credit: Nikon
レンズは、金属製の筐体を持ち、黄色の「Noct」ロゴが刻まれている。フォーカスリングとコントロールリングはスムースに回転し、快適な操作感が得られ、ポートレート、夜景、星空写真、あるいは映画の撮影にも使用できる。レンズには、Noctロゴが付いた専用のトランクケースが付属している。
主な特徴
- 焦点距離：58mm
- 絞り：f / 0.95 – f / 16
- レンズマウント：Nikon Z
- フォーマット：フルフレーム
- 画角：40°50 ′
- 最大口径比：1：0.95
- 最短合焦距離： 50 cm
- 光学設計：10群17枚
- ダイアフラムブレード：11枚
- 機能アサイン可能なL-Fnボタン
- 防塵防滴
- フォーカスタイプ：マニュアルフォーカス
- 画像安定化：無し
- フィルター径：82 mm（前面）
- フェルト裏地付きレンズフードが付属
- 寸法： 102 x 153 mm
- 重さ： 約2000 g
価格と発売時期
価格は1,265,000円（税込）。2019年10月12日 受注開始で、受注生産される。
2021年までのNIKKOR Zレンズのラインナップ
ニコンは、Zマウントのレンズラインアップの今後の開発計画も発表した。
NIKKOR Z-mount lenses roadmap. Image credit: Nikon
フジヤエービックのショップサイト
Nikon Z 6
Nikon Z 7
