ブラックマジックデザインは、ATEM Mini Pro ISOライブプロダクションスイッチャーを発表した。 これはライブプロダクションとポストプロダクションワークフローうをシームレスに統合するためのソリューション。ATEM Mini Pro ISOは、従来のフラッグシップモデルであるATEM Mini Proをベースに低価格を図っている。4系統のH.264をHDMIから入力でき、5系統のストリームを同時に記録できる。また、DaVinci Resolveとの統合も考えられており、編集もできる。また、ATEMストリーミングブリッジも新たに発表された。
ポストプロダクションを統合
ライブで記録された映像をDaVinci Resolveで編集できるようにしたライブとポストプロダクションの統合は、多くのユーザーが期待している機能の1つだ。この機能により、ライブ映像素材を即座にポストプロダクションで編集でき、カラーグレーディングまでもが高効率で可能となる。
ATEM Mini Pro ISO
ATEM Mini Pro ISOの名称は、各入力を別々のISOファイルに個別に記録できる機能に由来しているようだ。 Proバージョンと同様に、4台のカメラまたはコンピューターを接続できる。またATEM Mini Pro ISOは、バックグラウンドで信号の再同期と標準変換を自動的に実行する。
ATEMシリーズの上位機種の機能と同様に、ATEM Mini Pro ISOにもマルチビュー機能が搭載されている。もちろん、このマルチビューは、上記のように入力のモニターが可能。さらに、スイッチャーのアナログマイク入力は遅延制御(最大8フレーム)もできる。またビルトインされているオーディオミキサーには、コンプレッサー、リミッター、6バンドイコライザーなどのプロフェッショナル向けの機能も搭載されている。
スイッチャーの内部メディアストレージで最大20個のRGBAロゴ、オープニングプレート、その他のグラフィックス、あるいはタイトルを保存できる。更にAdvanced Chroma Keyerも搭載されており、ブルースクリーンやグリーンスクリーンのクロマキーが可能。
ストリーミングも統合
他のATEM Miniスイッチャーと同様に、Pro ISOはUSBポートを備えているため、一般的なストリーミング、会議用などのソフトウェアはPro ISOからのスイッチャー信号をWebカメラフィードとして認識し、ストリーミングもできる。これにより、Zoom、WebEx、GoToMeetingなどの会議ソフトウェアで使用できる他、OBS(Open Broadcaster Software)、XSplit Broadcaster、Wirecast、または広く使用されているvMixなどのソフトウェアとの接続も可能となる。 Facebook Live、YouTube Live、Livestream、Twitch、Skypeなどへのストリーミングも簡単にできる。
ATEMストリーミングブリッジはビデオ変換ソリューションで、スイッチャーと連携する。これにより、H.264をHDMI信号とSDI信号に変換することができる。この機能により、インターネットやローカルイーサネット接続を利用して信号を他の宛先に送信することができる。