8Kの話題を聞くことが多くなった。また、IPビデオテクノロジーは、12Gから圧縮された8Kビデオストリームを超低遅延で転送することが実現されている。
Fraunhofer IISと日本のNHKとの間で新しいパイロットプロジェクトが進められており、その中心的なテクノロジーであるJPEGXSの開発がされている。これは、入力から配信エンコーダまで8Kビデオを完全にイーサネット経由で配信することができる。
JPEGXSを使用した放送品質の圧縮8KIPビデオ
JPEG XS SDKはワークフローに統合するために、エアランゲンのFraunhofer-Institute for Integrated CircuitsIISのビデオコーディングエキスパートチームによって開発された。これにより、スタジオ品質の画像をIP経由で送信し、制作やポストプロダクションで使用できる。 SDKはCPUとGPUの処理をサポートしている。
Fraunhofer IISによってセットアップされたパイロットは、4つの12GSDI入力と10Gイーサネット出力を備えたリアルタイムエンコーダーと、10Gイーサネット入力と4つの12GSDI出力を備えたリアルタイムデコーダーで構成されている。エンコーダーとデコーダーはどちらもPCベースで、送信は10Gイーサネット経由でSMPTE2110ストリームとして送信される。同期は、PTP IEE1588(Precision Time Protocol)を介して実現されている。
このプロジェクトでは、さまざまな圧縮率での画像の忠実度と品質を検証した。技術的詳細は、11月に開催される仮想SMPTEATC会議で発表される予定。
Source: Fraunhofer