Photokina 2018で発表されてから2年経過したが、ZEISS(ツァイス)は37.4メガピクセルフルフレームカメラZX1の予約販売を米国のB&Hで開始した。このカメラには、Androidオペレーティングシステム、固定ZEISS Distagon T * 35mm f / 2レンズが搭載されており、価格は$ 6000とされている。
ZX1の概要
2年前のPhotokina2018で、初めてZX1のプロトタイプが発表された。以下は、プロモーションビデオ。
発表から2年が経過してしまったが、今でもその価値があるかは今後証明されるだろう。
主な機能
ZX1は、37.4メガピクセルフルフレームCMOSセンサーを搭載したコンパクトカメラ。サイズは142 x 93 x 66mm、重量が800グラム(バッテリー含む)だ。最大3fpsで連写できる。写真撮影機能に関しては、リーフシャッターデザインはすべてのシャッタースピードでフラッシュシンクロを提供し、静かな撮影を可能にする。シグマTTLフラッシュプロトコルと互換性のあるトップホットシューも搭載される。
ZX1にはZEISSDistagon T * 35mm f / 2レンズが内蔵されている。画質は、非常にシャープなレンズを作るツァイスの製品であることから大いに期待できる。光学設計は、球面収差を低減し、歪みを最小限に抑えるため、2枚の両面非球面レンズを備えた5群8枚構成となっている。
ZX1の感度範囲はISO80-51200。たとえば、ライカQ2などの競合製品と同様に、物理的なシャッター速度とISOダイヤルがあり、レンズには手動絞りリングがある。しかしZX1には255エリアのAFシステムがあり、自動化されている部分もある。 AFシステムは、シングルショットまたは連続AFモードのいずれでも動作する。
カメラの背面には、フルHD解像度と0.74倍の倍率を備えた0.7インチのOLED電子ビューファインダーがある。またビューファインダーの下には、解像度1280 x 720338ppiの4.34インチLCDタッチスクリーンディスプレイが搭載されている。このタッチスクリーンでメニューを移動したり、写真を編集できる。
映像クリエーターにとっては、ZX1は魅力的なカメラではないかもしれない。ビデオは4Kでは30p、1080Pで最大60fpsでしか撮影できない。なおマイクとヘッドフォンジャック、内蔵マイクが搭載されている。また外部モニターを接続したり、給電/充電を行うためのUSBType-Cポートも用意されている。
ZX1の入出力ポートは最小限に抑えられている。内部に512GBストレージを持ち、メモリカードスロットは搭載されていない。 ZX1のコンセプトは、撮影、編集し、共有することに置かれている。
撮影、編集、共有
ZX1は、Androidオペレーティングシステムを搭載している。 またBluetoothとWiFi接続が組み込まれており、簡単に共有することができる。
カメラにはAdobe Photoshop Lightroom CCソフトウェアが組み込まれており、カメラで直接写真を編集できる。このソフトウェアを使用すると、RAWパラメータを調整することができる。編集が終了すると、スマートフォンで共有できる。写真をさらに編集したい場合は、カメラをコンピューターのLightroomと同期できる。
また、USB Type-Cポートで外付けハードドライブにバックアップできる。またクラウドストレージサービス、さらにはNASにもバックアップできる。
ZX1は、パソコンなしで使用することを目的としたカメラだが、もちろんパソコンに接続することもできる。
価格と発売時期
ZEISS ZX1は、B&Hで6000ドルで予約注文できるが、現時点では、国内での価格や出荷日に関する情報はない。
ZX1は最も高価なコンパクトカメラの1つで、ライカQ2よりもさらに1000ドル高価だ。