ソニーはFX3の発表に続き、α7SIIIのファームウェアアップデート2.00を発表した。V2.00は画像プロファイルとしてS-Cinetoneを追加する。
ソニーはFX3の発表からわずか2日後に、α7SIIIの新しいファームウェアアップデートV2.00を発表した。人気のS-Cinetone画像プロファイルが追加される。
S-Cinetone をα7S IIIに搭載
FX3は取り付けポイントが用意されており、堅牢なボディでプロ用の位置付けのカメラだが、内部は実質的に同じで画質も変わりはなく、しかもEVFは省かれているが価格はα7SIIIよりも高価だ。しかしS-CinetoneはFX3を含めFXシリーズに搭載された優位的な機能だった。S-Cinetoneがα7SIIIに搭載されることにより、この差が小さくなる。
ソニーは、α7S III Ver2.00の新しいファームウェアアップデートにより、高度なシネマティックカラーサイエンスであるS-Cinetoneで豊かな色調を再現できる。これはVENICEシネマカメラの技術に基づいており、現在、FX9、FX6、およびFX3フルフレームカメラで採用されている。 S-Cinetoneは、健康的な肌の色に欠かせない自然な中間色に加えて、柔らかな色とゴージャスなハイライトを提供する。また新しいファームウェアには、5軸光学式ボディ内手ぶれ補正機能のアクティブモードのアップデートも含まれている、と述べている。
α7SIIIにもS-Cinetoneを搭載する理由
S-Cinetoneをα7SIIIに追加することは、すべての映像クリエーターにとって朗報だ。α7S IIIはFX3より低価格で、しかもEVFが搭載されており、S-Cinetone搭載によりグレーディングすることなく、FX3と同じクオリティの映像を撮影できるようになるからだ。ただしこれによりFX3とα7SIIIのポジショニングが多少分かりにくくなるかもしれない。
もちろん上位のモデルを守るために下位モデルの機能を制限する手法は歓迎されるものではない。 ソニーの素晴らしい決定により、FX9、FX6、FX3にすでに搭載されているS-Cinetoneがα7SIIIにも搭載されると、α7SIIIでも簡単に映像のトーンをFXラインに合わせることができるようになる。
進化した5時期IBISアクティブモード
ファームウェアのアップデートには、進化した5軸IBISのアクティブモードも搭載される。ただし正確に何が変更されるのかについての詳細は発表されていない。
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