中国のレンズメーカーTTArtisanは、ソニーE、ニコンZ、キヤノンR、Lマウントのカメラに対応する、手頃な価格のフルフレームミラーレス用50mm F1.4 ASPHレンズを発表した。
このレンズは、ライカMマウントのTTArtisan 50mm F1.4と光学的には同じだと思われる。違いは、レンズマウントだ。
フォントや色の選択を見ると、ライカAPO-Summicron-SL 1:2/50mm ASPH.と似ている。ただし、値段は1/20以下だ。
このレンズはかなり画角が狭いが、50mmのプライムレンズとしてはかなり長い。長さは68mm、直径は57mmだ。
50mm F1.4 ASPHは、1枚の非球面レンズ、1枚の異常分散レンズ、8枚の高屈折率レンズを含む8群10枚のレンズを採用している。
焦点距離は約70cm。12枚羽根のアイリスを採用している。多角形のボケはこのレンズでは問題にならないだろう。
TTArtisanは50mm F0.95や90mm F1.25のような(明らかに高い価格帯の)レンズを製造している。しかし、ミラーレス用の明るいレンズが、このような価格帯で販売されているのは嬉しいことだ。
TTArtisan 50mm F1.4 APSH レンズのマウントオプション
マウントの選択肢は、ソニーE、ニコンZ、キヤノンR、そしてライカ/シグマ/パナソニックLマウントの4種類。ライカMマウントを5番目のマウントとして数えることもできる。このレンズはフルフレームをカバーしているので、これらのマウントを持つほとんどのカメラで使えるだろう。
絞りリングはレンズ鏡筒の前部にあり、クリック感はないようだ。このレンズは完全なマニュアル式で、カメラとの電子接点がないため、EXIFデータもない。そのため、電子アイリスやオートフォーカスも期待できない。
レンズキャップ、保証書、取扱説明書が同梱される。
価格と発売時期
このレンズは、TTArtisanのウェブサイトで現在、各235ドルで注文できる。これは、50mm 1.4のレンズ、特にミラーレス用のマウントが直付けされたレンズとしては、非常に手頃な価格だ。EFマウントなどでも手頃な価格のレンズはいろいろあるが、ミラーレスシステムのレンズの平均価格はまだまだ高い。
詳細については、TTArtisanのウェブサイトを参照いただきたい。