MegadapはフルフレームとAPS-CのソニーEレンズを、ニコンZマウントカメラで使用できるレンズマウントアダプターを発売した。完全な電子レンズ制御とオートフォーカス性能を備えたアダプターだ。
海外のサードパーティが参入してきていることもあり、アダプターはかなり一般的になってきた。例えば、古い富士フイルムのマウントをEマウントに変換するアダプターや、シグマの小さなFPにARRIシグネチャープライムを装着するためのアダプターもある。しかし、カメラからレンズをコントロールすることは、ほとんどの場合できない。
Megadapは中国の会社で、ニコンのZマウントに特化した製品を開発しているが、EマウントレンズをZマウントカメラに装着できるアダプターを発売した。このアダプターは、カメラからレンズをコントロールすることができ、さらにオートフォーカスも可能。この製品は249ドルという低価格で販売されており、アダプターの中でも最も手頃な製品の一つとなっている。
本格的なオートフォーカス制御
マウントアダプターで、このようなオートフォーカスコントロールを実現するのは難しいことだ。Megadapは、研究を重ね、アダプターによる高速で正確なフォーカスを実現したと述べている。
ソニーのEレンズは、ソニーの先進的なオートフォーカスカメラに対応したオートフォーカス技術を搭載しているのが大きな特徴だが、Megadapアダプターにより、そのオートフォーカスのスピードと精度を、ニコンカメラのユーザーも享受できるようになった。
豊富なEマウントレンズを使用
ニコンユーザーがこのアダプターに注目する最大の理由は、Eマウントのミラーレス用レンズのバリエーションが豊富になることだ。ソニーは早くからミラーレスに乗り出し、キヤノンが既存のデジタル一眼レフのビジネスに執着する一方で、ミラーレスのボディを次々と発表してきた。キヤノンやLマウントアライアンスが、各マウントに対応したレンズをラインアップするのに苦労している一方で、ソニーは数百種類ものファースト&サードパーティのレンズを用意している。このレンズ群は、ソニー以外のユーザーにとっても魅力的だ。
ニコンZマウント(16mm)とソニーEマウント(18mm)の差がわずか2mmであることを考えれば、アダプターは驚くほど薄くなる。2mmの幅に詰め込むにはかなりの技術が必要だが、Megadapはそれを実現した。同社は過去にもニコンZマウント用の革新的なオートフォーカスアダプターを発売した実績があり、今回の製品も十分期待できるものだ。
この価格も、ニコンのユーザーには魅力的だ。