AputureはNova P600cをリリースした。これは、4つの制御可能な「ゾーン」を持つ照明器具で、前作の2倍の出力、取り外し可能なディフュージョンパネル、および機能も追加されている。
オリジナルのNova P300cは、2020年の夏にリリースされた。
Aputureはコロナ禍の間も製品を発表し、リリースしてきた。最近では、LS 600シリーズがバイカラー化され、今度はNovaシリーズが2×1 LED P600cという形でアップグレードされた。
Aputure Nova P600c
出力の増加(P300cの2倍)以外の最も興味深い特徴は、「ライトエンジンゾーン」と呼ぶ4つの独立制御可能なゾーンが追加されたことだろう。
ゾーンを個別にコントロールできるということは、筆者にとっては、プロセスカーが本物として売りやすくなり、派手なミュージックビデオやコマーシャルのためのクレイジーな照明効果も得やすくなるということだ。また、Nova P300cと比べて2×1のサイズが標準的になったことで、ChimeraやDoPChoice/TRP Worldwideなどのサードパーティ製のクロスオーバーアクセサリーの可能性も広がる。
主な特徴
Nova P600cの特徴は以下の通り。
- 3mで2,298ルクス以上の明るさを約束(6500Kでの測定時)
- Nova P300cの2倍の明るさ
- CRIとTLCIは95+、SSI(D56)は74、SSI(タングステン)は84。
- 4灯式ゾーンコントロール
- 2,000Kから10,000Kまでの調整可能なCCT
- グリーンマゼンタの調整が可能(フルプラス/マイナスグリーン)
- 色相、彩度、強度のCCTコントロール
- LumenRadio CRMX内蔵
- Sidus Linkモバイルアプリ対応
- 8ビットおよび16ビットのDMX512 5ピン入力および出力
- ケーブルレスのコンタクトピンコントロールボックスインターフェース
- ライトニングクランプ付き伸縮式コントロールボックス
- 3m長のヘッドケーブルによる柔軟性とリーチ
- ユーザープログラム可能な4つのプリセット
- 取り外し可能なディフュージョンパネル
- 2種類の出力モード マックスとコンスタント
- クイックワークフローのためのリード/フォローモード
- 多彩な内蔵光源のプリセット
- ちらつきを抑える周波数設定
- 300種類以上の標準的なゲルプリセット
- 19種類のライティングFXを内蔵。パトカー、稲妻、パパラッチ、キャンドル、火など。
- 0.1〜100%の無段階調光が可能
- 3ピンのXLR 48V/15A DCバッテリー入力
- 内蔵電源
- Neutrik powerCON TRUE1 TOP AC電源ケーブル
- ジュニアピン(28mm)
- -20°~45°C 動作周囲温度
- 360°回転、カーブしたデュアルディスクブレーキのヨーク
- キット購入者にはハードシェル・ローリングケースが付属
周波数の選択ができるのが特徴で、主にライブイベントの制作や既存の実習用の照明でフリッカーの問題に悩まされていたユーザーには参考になるだろう。
オリジナルのP300cは、1年以上にわたって筆者のキットの主力製品となっており、AputureがNovaシリーズに継続して投資を行っていることは素晴らしいことだ。個人的には、物理的なゲルを二度と必要とせず、すべての照明器具が必要なケルビン、業界標準のゲル、色に完全に調整できる日が来るのを期待している。
P600cについては、実際に手に入れてレビューするまで判断を保留するが、期待できそうだ。なお、Nova P600cの出荷開始時期については未定。
価格
「Nova P600c」の価格は3,290ドルで、姉妹機の「Nova 300c」(1,699ドル)に比べてかなり高価だが、新しい「P600c」は明らかにパワーが増強されている。
また、ローリングケースが付属したキットも用意されている。このキットは3,590ドルで販売されている。
Link: Aputure