Appleは、iMovie 2.3.3をリリースし、iPhone 13 Proでシネマティックモードで撮影されたビデオを読み込み、ProResビデオを編集する機能を追加した。
iPhone 13 Proの新機能の詳細については、iPhone 13 Proに関する記事をご覧いただきたい。
iPhone 13 シネマティックモード
iPhone 13の特徴的な機能の一つとして発表されたシネマティックモードは、基本的にはポートレートモードだが、ビデオ用になっている。新しいA15チップは、クリップごとにビデオの深度マップを保存する。このデプスマップにより、ユーザーはフォーカス深度の見た目を後から調整することができる。
これは、iPhone 13が被写体の顔を追跡してフェイクフォーカス効果を適用する場合に自動的に行うことも、後で手動で行うこともできる。
iPhone 13 ProのProRes記録
9月14日のイベントで、AppleはiPhone 13 ProにProRes記録を搭載することが確認された。今年の終わり頃になる。
ProResは、先進的なビデオコーデックで、プロの制作現場で最終納品フォーマットとして使用されている。ProResは、優れた画質と色を持ちながら、扱いやすいファイルサイズを実現する。
その上、ProResでのビデオ編集は、H.264/H.265などのコーデックに比べて、コンピュータへの負担がはるかに少ない。時間があれば、編集前に映像をProResにトランスコードすることをお勧めする。
ProResがiPhone 13 Proにネイティブで搭載されていることは、非常に大きな意味を持つ。プロ用ビデオカメラの多くは、ProResでネイティブに撮影する機能を持っていない。
iPhone 13 Proでは、ProResを最大30fpsの4Kで撮影でき、シネマティックモードは30fpsの1080p HDで利用できる。シネマティックモードがProResでも機能するかどうかはまだわからない。
iOS用iMovie 2.3.3のすべての新機能
– iPhone 13のシネマティックモードで撮影したビデオを読み込み、編集することができる。
– シネマティックモードで撮影されたビデオのフォーカスポイントの追加、調整、削除、被写界深度効果の変更
– ProResビデオの読み込みと編集
– ムービーや予告編にProRAW画像を追加できる。
– 安定性に関するアップデートと改善
残念ながら、このアップデートはiOS版のiMovieにのみ適用され、デスクトップ版のアプリには適用されない。現時点では、デスクトップ版のiMovieやFinal Cut Proでこの機能がいつ提供されるかについての情報はない。
iOS用のiMovieは、Apple App Storeから直接無料でダウンロードできる。