FXLIONは、人気のNANO Vマウントバッテリーシリーズの最新作、「FXLION NANO THREE」を発表した。このバッテリーは、150Whの容量を持ちながら、非常にコンパクトなフォームファクターを実現している。現在369ドルで販売中。
数週間前には、大容量でありながらコンパクトなVマウントバッテリーパック「Core SWX NANO Micro 150」のリリースを取り上げたが、FXLIONはNANO THREEで、この製品に直接対抗しようとしているようだ。
この150Whの新製品により、NANO ONE(50Wh)、NANO TWO(98Wh)と並んで、FXLION NANOシリーズが完成する。
コンパクトながら大容量のバッテリー
このバッテリーは、150Wh(14.8V、6.8Ah)の大容量で、ほとんどのカメラで長時間の動作が可能となる。また、最大10Aに対応している。
本体サイズは103×74×75mm、重量は773gと、容量の割にはコンパクトになっている。
なお、NANO THREEは、ゴールドマウントのCore SWX NANO Micro 150とは異なり、Vマウント専用のバッテリーとなっている。
入出力と内蔵液晶ディスプレイ
NANOシリーズの他のモデルと同様に、NANO THREEにもいくつかの入出力が用意されている。D-TapとUSB-Aポートが1つしかないCore SWX NANO Micro 150には、このような高い柔軟性はない。FXLION NANO THREEの特徴は次のとおり。
- D-Tapポート(入力/出力)
- USB-Cポート(入力/出力)
- USB-Aポート(出力のみ)を搭載
50Whと98Whのモデルに搭載されていたMicro USBポートは、NANO THREEでは削除されている。
FXLION NANO THREEバッテリーは、メインボタンに4段階のステータスLEDを搭載しているほか、残りの容量と電圧を表示するLCDを内蔵している。ディスプレイには、USB-AポートとUSB-Cポートの電圧状態も表示される。
さらに、すべてのポートはゴム製の蓋で保護されており、埃や湿気の対策がされている。
RED Komodoユーザーに最適
FXLIONは明らかに、RED Komodoユーザーを対象にしている。人気の高いTILTA Vマウント電源アダプターを使用している場合は特に、このカメラモデルへの電源供給に理想的なソリューションかもしれない。実際、このバッテリープレートは、KomodoのI/Oポートを妨げないように、マイクロサイズのバッテリーを必要とする。
私自身もRED Komodoを所有しているが、内蔵LCDスクリーンに表示される情報や、追加のI/Oオプションのために、Core SWXのバッテリーではなく、FXLion NANO ONEとTWOのバッテリーを選択した。とはいえ、Core SWX NANO Micro 150はNANO THREEよりも少し小さくて軽く、連続出力は12A(ピーク時16A)となっている。
主な特徴
- 150Wh (14.8V, 6.8Ah)
- 最大使用電流10A
- Vマウントのみ
- D-Tapポート
- USB-CおよびUSB-Aポート
- 4段階のLEDステータスインジケーター
- 内蔵LCDスクリーン
- サイズ:103×74×75mm
- 重量:773g
価格と発売時期
FXLION NANO THREEは現在、369ドルで購入可能。日本ではKPIが扱っている。