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SHAPE Swing-Away Matte Boxレビュー

SHAPE Swing-Away Matte Boxレビュー

カナダのカメラアクセサリーメーカーSHAPEは、ユニークな特徴を持つSwing-Away Matte Boxをリリースした。この新しいマットボックスには、マグネット、トレイロックデザイン、マットボックス全体を上下させるための高さ調整ノブが採用されている。今回は数週間このマットボックスを使ってみたのでレポートする。

このマットボックスは、とてもおしゃれなデザインだ。今やSHAPE製品の特徴となっている、小さなポップな赤も映える。

ただ、カメラマンが写り込んでしまう場合があり、ガフテープで消す必要があるかと心配になる。些細なことではあるが。

ファーストインプレッション

以前はクリップ式のマットボックスに惹かれていたが(SHAPEも同様)、古いビンテージレンズでは十分に重さを支えられないことから、信頼できるスイングアウェイ式のデザインに戻ってきた。しかし、このデザインは当然ながら必要不可欠なものだ。スイングアウェイ式のマットボックスは、下手をするとレンズ交換に貴重な時間を費やすことになる。

SHAPE Swing-Away
Image Credit: Graham Sheldon, CineD

私は過去にSHAPEのマットボックスのデザインを使用したことがあるが、正直言ってあまり好きではなかった。マットボックスとカメラをユーザーフレンドリーな方法で結びつけることができなかったからだ。しかし、今回のデザインはそうではない。このマットボックスは互換性を中心に展開しており、このデザインでは、SHAPEがフィードバックに耳を傾けた結果だろう。

いくつかの標準的なサイズがあり、ARRIは長年にわたってセンターレンズからレールまでの距離をある程度標準的なものにしてきたが、SHAPEはマットボックスの底部にある調整ノブという形で、カメラの寸法のばらつきに対応している(下の画像を参照)。

This red knob allows you to raise and lower the entire matte box. Image Credit: Graham Sheldon, CineD

マットボックスの昇降は簡単で、カメラとレンズの組み合わせに関係なく、マットボックスが機能する。今回のレビューでは、多くのレンズとカメラの組み合わせを試したわけではなく、ほとんどの場合、ソニーFS7、キヤノンC500 MK II、そして様々なプライムレンズを使用した。

SHAPE Swing-Away
Image Credit: Graham Sheldon, CineD

発売時には、マットボックスとレンズの間の光のこぼれを抑える布製の「ニッカー」とともに、87-82mm、87-77mm、87-72mm、87-67mmのアルミ製アダプターリングが付属していた。日常的に使っているすべてのレンズがカバーされているわけではないので、アダプターリングの種類を増やしてほしい。また、布製の “ニッカー “がゴムドーナツ状のデザインであれば、付属の布製のものよりも、そのデザインが撮影時に誤って邪魔になる可能性が少ないように感じる。

全体の重量は1.9ポンドで、私がこれまで使ってきたBright TangerineやWooden Cameraなどのクリップオン製品と比べると少し重いが、その重量に見合った頑丈な作りで、レンタル使用にも耐えられるように感じる。私が最近試した他のブランドのクリップオンの多くはそうではなかった。クリップオンマットボックスがレンタルに耐えられるかどうかは、いつも懐疑的だ。

デザイン

私が好むデザイン要素は、物理的に小さいことは最も重要なものの一つだ。レンズ交換だけでなく、マットボックスを使いながらのフィルター交換も大変だ。片手で4×5.65″の500ドルフィルターをつかみ、もう片方の手でマットボックスの安全ネジを開けるという、繊細な作業が必要だからだ。SHAPEの4 x 5.65″フィルタートレイには、”フロント “または “リア “と表示された赤いロック機構があり、フィルターを簡単に取り外すことができる。

All filter trays should have this locking mechanism. Image Credit: Graham Sheldon, CineD

安全性を高めるために、各トレイには銀色の小さなサイドロックスクリューが付いているが、トレイをロックしたり解除したりする赤いメカニズムは、このデザインの中で最も気に入っている部分のひとつだ。

また、偏光板を使用している場合は、トレイを回転させることができ、反射光を抑えるための最適な場所を探すことができる。

SHAPE Swing-Away
Image Credit: Graham Sheldon, CineD

SHAPE Swing-Away Matte Boxには、軽量なカーボンファイバー製のトップフラッグ(愛称:アイブロウ)と調整可能なテンションノブが付属している。ただし、側面からの光のこぼれをコントロールするためのフラグを同梱してほしかった。サイドフラッグは、取り付け方法がないため、アクセサリーとして購入することはできない。

どうしてもフレアを抑えられないときには、このようなフレンチフラッグを購入することをお勧めする。私はいつもフレンチフラッグを使っているが、必要なアクセサリーのひとつだ。

SHAPE Swing-Away
Image Credit: Graham Sheldon, CineD

もうひとつ気に入っているデザインは、スイングアウェイ機構そのものだ。マットボックスにマグネットが使われており、このマグネットは、レッドロックノブと連動して、撮影中に不意にスイングアウェイになるのを防ぐのに十分な強さだ。また、磁石がマットボックスの底面に固定されると、「カチッ」という柔らかい音がして、安心感を与えてくれる。

This red knob allows you to start the swing-away move in prep for a lens change. Image Credit: Graham Sheldon, CineD

磁石の使用とフィルタートレイに採用されている便利なロック機構を利用できるカメラアクセサリーは、他にもあるだろう。

SHAPE Swing-Away
Image Credit: Graham Sheldon, CineD

まとめ

もしあなたがデザインの悪いマットボックスを使ったことがあるなら、A-CAMで40回もレンズ交換をする日には、マットボックスがどんなに面倒なものになるかを知っているはずだ。新しいSHAPE Swing-Away Matte Boxはよく考えられており、撮影を楽にしてくれる。またこのメタル/カーボンファイバー製のマットボックスがすぐに壊れることはないだろう。

私にとっては、マグネットロック、レッドロッキングトレイシステム、ベース調整ノブだけでも、このマットボックスには597ドルを払う価値がある。この製品のデザインは素晴らしく、レンズアダプターリングの追加や、レンタルや旅行用の成型ハードケースなど、製品のサポートを続けてくれることを期待したい。

Link: SHAPE

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