ProGradeから、容量160GB、最大800MB/sの速度を持つCobalt CFexpress Type Aカードが値下げされて登場した。現在、カード1枚が297ドル、2枚パックが559ドルで販売されている。
CFexpressは高ビットレート用途の将来のメモリカード規格だと考えられている。SDカードは安価だが、その最大書き込み速度は、高ビットレートのイントラフレームコーデック記録モードを持つ最新の6Kおよび8Kミラーレスカメラには全く足りない。
CFexpress Type A
CFexpressが発売されてしばらく経つが、各社が発表するカードは、これまでカメラメーカーがより広くサポートしてきたタイプBのフォームファクターがほとんどだ。Type Bは基本的にXQDと同じサイズであり、SDカードよりも物理的に大きくなっている。
CFexpress Type Aは、昨年、大人気のソニーα7S IIIでデビューを果たした。Type AはSDカードよりも物理的にさらにわずかに小さく、一方でソニーのカメラではSDとCFexpress Type Aの両方に対応した共有のカードスロットを作ることができるほど似ている。残念ながら、2021年9月まで、ソニーはTOUGHシリーズの一部としてType Aカードを製造する唯一の企業だった。そのため、価格もあまり安価ではなかった。
ProGrade 160GB CFexpress Type Aカードが低価格で登場
2021年9月、ProGradeはType A 160GBカードも含むCobalt CFexpressカードシリーズを発表した。これらは、NVMe PCIe 3.0 x4 Busを採用し、以下のような速度が得られる。
- 最大読み取り速度:800MB/s
- 最大書込み速度:700MB/s
- 最小書込み速度:400MB/s
当時、すでにソニーTOUGH CFexpress Type Aメモリーカードの価格(400ドル)を下回る330ドルに設定されている。現在、ProGradeカードには30ドルの割引が適用されており、160GBカード1枚あたり297ドルという現在の価格は、ソニーのTOUGHよりも100ドル以上安いことになる。
正直なところ、すでに高ビットレートのコーデックでタイプAが必要な場合、160GBのカードでは多くの映像を保存できないので、より大容量のタイプAカードも欲しいところだ。今のところ、可能なワークフローは、買い足して入れ替えを繰り返すことくらいしかない。CFexpress Type Aを複数枚購入する場合、この割引は特に重宝する。