今年のCESで、Skydioは人気ドローンSkydio 2の直接の後継となる最新モデルを発表した。Skydio 2+モデルは、全体的に機能が向上しており、また全く新しいキーフレームモードにより、従来では複雑な操縦が必要だった動きを事前にプログラムすることが可能となった。
Skydio 2+は、Skydio 2ドローンの直接の後継機となる。新モデルでは、より優れた無線技術によりドローンとパイロットの接続がより安定し信頼性が高くなり、またバッテリーの改良により飛行時間が延長された。
また、新しいキーフレームモードを搭載し、飛行経路をステップバイステップで事前にプログラムしておくと、必要なときにドローンがスムーズに追従する。この機能は、無料のソフトウェアアップデートにより、従来のSkydio 2のユーザーにも提供される(サポートドキュメントはこちら)。
Skydio 2+ドローン
Skydio 2+ドローンのメインカメラにはソニーのIMX577 1/2.3″ 12.3メガピクセル CMOSセンサーが採用されており、最大3840×2160 UltraHDビデオ@60fps(1080p120も可)での撮影が可能。ビットレートは100Mbpsで、映像コンテナにはMPEG-4(AVC/H.264、HEVC/H.265)が使用される。カメラのダイナミックレンジは最大13ストップ。
カメラシステムは、±124°のチルト、±120°の回転、±12.5°のヨーを可能にするジンバルで安定化されている。レンズは、焦点距離20mm(35mm判換算)、F2.8となっている。
初代モデルの弱点は、1)アンテナ設計と無線技術が比較的基本的なもののため航続距離が短い、2)バッテリーが弱いため飛行時間がかなり短いこと、であった。新製品では5GHz帯の無線LAN(5.18-5.24GHz/5.725-5.85GHz)と最新のアンテナ設計により、性能と航続距離が向上した。
新開発のバッテリーは容量が大きくなり、飛行時間が長くなった(Skydio 2の24分から27分へ)。ドローンの重量は、バッテリーなしで500g、バッテリーは300g追加される。
スマホだけでSkydio 2+をコントロールする選択肢もあるが、その場合、航続距離が比較的短くなる。オプションのBeaconを使用すると、到達距離は最大3kmまで伸びる(障害物や他の無線LANなしの場合、/無線LANの多い繁華街で500m)。また、オプションのハードウェアコントローラを使用すれば、最大6km(同/市街地1km)まで到達距離を伸ばすことができる。もちろん、現地の規制には従わなければならない。
Skydio 2+ Beaconを使用すると、全く操作することなくドローンを単独で飛行させることも可能だ。
キーフレームモード
オリジナルのSkydio 2ドローンは、自律飛行機能に関してはすでにかなり素晴らしいものだった。かなり高度な衝突回避技術と経路探索ルーチンを備えており、森の中にいても被写体を追うことができた。
新製品(ソフトウェアアップデートにより初代も)は、キーフレームという新機能を搭載した。この機能により、向きやカメラアングルなど、特定のウェイポイントを逐次定義することができる。これが完了すると、ドローンはこれら定義されたすべてのウェイポイントを順番に横切るパスを生成し、映画のようなシーケンスを実現する。
これは、狭い環境で複雑なシーケンスを実行しようとするときに、非常に便利だ。ドローンは、障害物にぶつかることなく、自分の進路を見つけることができる。経路は逆方向にも「再生」でき、そのペースを変えることもできる。更に、既存のパスを編集することができる。同社のウェブサイトでは、この機能のいくつかの例を見ることができる。
価格と発売時期
新型ドローンは、いわゆるスターターキット(ドローン、バッテリー、追加プロペラ2枚、充電器、ソフトケース)が1,099ドルとなっている。その他のキットには、Sports、Cinema、Proのパッケージがある。これらは最大2,169ドルで、HardcareコントローラーやSkydio 2+ Beaconなどのアクセサリー、MicroSDカード、NDフィルター、アップグレードされたハードケースなどの便利な付属品が含まれている。すべてのキットはこちらでご確認できる。
Skydio 2+は、今のところ米国とオーストラリアでのみ販売されている。
Link: Skydio