TASCAMがCA-XLR2dオーディオアダプターの予約受付を開始した。XLR入力2系統、高品位プリアンプ、側面のマニュアル操作パネル、ライン入力などを装備している。キヤノンや富士フイルムの一部のカメラとはホットシューで直接通信でき、それ以外のカメラとはアナログ3.5mmインターフェースで通信する。価格は449ドルからで、注文したユニットは2022年1月末に出荷を開始する予定。
2021年8月、TASCAMブランドを展開するティアックは、非常に興味深いデバイスの開発を発表した。TASCAM CA-XLR2dは、ミラーレスカメラやデジタル一眼レフカメラに、より優れたオーディオ機能を装備するホットシューXLRオーディオアダプターだ。今回、予約受付が開始された。
TASCAM CA-XLR2d – 予約受付
TASCAM CA-XLR2dアダプターには、3つのバージョンがある。
- CA-XLR2d-C 一部のキヤノン製カメラ用
- CA-XLR2d-F 一部の富士フイルム製カメラ用
- CA-XLR2d-AN その他のカメラ用(アナログインターフェース)
ニコンと共同で企画・開発したアナログインターフェース搭載の「AN」バージョンは、3.5mmオーディオ入力のあるカメラであれば使用できるが、単三電池2本(専用バッテリーボックス)で駆動する必要があり、当然3.5mm入力にケーブルで接続する必要がある。3.5mmマイクと比較して、アダプターを使用する利点は、2つのXLR入力、より優れたプリアンプ、マニュアルコントロール、ライン入力などだ。
他の2つのタイプはさらに興味深いものだ。これらは、対応するカメラのホットシューインターフェースを介して電源を引き、直接通信するため、完全にケーブルレスで動作する。パナソニックとソニーはこのソリューションを何年もまえから提供しているが、今回、キヤノンと富士フイルムのカメラにも同様のソリューションが提供されることになった。
XLRアダプターの「C」と「F」バージョンは、上記の2つのメーカー以外のカメラでは動作しない。現時点では、マルチアクセサリーシューの直接通信に対応しているカメラは以下の通り。
- キヤノンEOS R3
- キヤノン XF605
- 富士フイルム X-T4(ファームウェアのアップデートで対応)
- フジフイルムX-S10(ファームウェアのアップデートによる)
- フジフイルムGFX100S (ファームウェアアップデートによる)
価格と発売時期
TASCAM CA-XLR2dは、現在予約を受付けている。価格は、キヤノンと富士フイルムのマルチアクセサリーシュー通信に対応した「C」「F」バージョンで499ドルに設定されている。その他のカメラに対応するアナログインターフェースの「AN」バージョンは449ドルとなっている。2022年1月末までに出荷を開始する予定。
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