Flim.aiは、映画、ミュージックビデオ、広告、アニメ、テレビシリーズなどの静止画を検索できるスマートな検索エンジンだ。Flimのカタログには現在46万枚以上のHD静止画が掲載されており、タグシステムではなくニューラルネットワーク技術に基づくAI検索エンジンを使用している。無制限アクセスは月額14.90ユーロ、年額165ユーロで、限定的な無料アクセスも用意されている。
オンライン映画静止画データベースは、DP、監督、脚本家、アートディレクター、イラストレーター、セットデザイナー、衣装デザイナー、ゲームデザイナー、その他クリエイターにとって有用なツールとなる。ピッチ、準備、プロダクションなど、プロジェクトのあらゆる段階で、映画の 静止画像のデッキを作成するのに役立つ。約2年前、私はShotDeckというコラボレーションオンラインプラットフォームについての記事を書いた。しかし、このオンラインデータベースは、これだけではない。2020年に立ち上げられたFlim.aiも、オンラインで完全に検索可能な 静止画 データベースだ。またデータベースにテレビ番組も追加された。
Flim.ai オンライン静止画データベース
パリに拠点を置くFlim.aiは、映画、ミュージックビデオ、広告、アニメ、TVシリーズの静止画のスマートな検索エンジンだ。Flimのカタログには、現在46万枚以上のHD静止画が含まれており、制作者は世界最大の静止画データベースであると述べている。インスピレーションや参考資料、ムードボード用のビジュアルアイデアを探しているすべてのクリエイターにとって有用なツールだ。AIを使用し、検索は迅速かつ簡単だ。
前述の通り、2022年にFlimは34のテレビシリーズから22,000枚のスクリーンショットを追加し、絶えず新しいものを追加し続けている。Flim.aiは、このジャンルを追加した最初のデータベース。テレビシリーズは、エンターテインメント業界や現代の映像文化において、なくてはならない存在となっている。
ShotDeck.comとは違う？
Flim.aiとShotDeck.comのプラットフォームは非常によく似ているように見えるが、微妙な違いがある。ShotDeckの検索は画像タグシステムで行われるのに対し、Flimはニューラルネットワーク技術に基づくAI検索エンジンを使用している。
Flim.aiによると、タグ検索システムは非常に精度が高いが、時間がかかり、詳細さや繊細さに欠けるため、限界もあるという。Flimの当初は、その検索エンジンはタグ付けと連動していたが、2021年にAIを使った検索エンジンに変更された。
Shotdeckについては、競合というより補完関係にあると言ったほうがよいでしょう。Shotdeckは主にシネマに特化した非常に技術的で精密なツールですが、Flimはインスピレーションに富み、概念的で、映像制作のあらゆる分野に興味をもっています。私たちは2つの異なるビジョンを持っており、その結果、2つの異なる検索エンジンが生まれたのです。
Flim.ai / Eglantine Carcedo
Flimは映画だけでなく、静止画も46万枚以上収録しているため、ShotDeck（現在24万6107枚収録）よりもデータベースが大きくなっており、あと数週間で50万枚を突破する予定。同社によると、Flim.aiの開発チームは現在、2022年夏に公開予定の新しい主要機能に取り組んでいるとのこと。
価格と発売時期
Flim.aiは現在ベータ版で動作しているが、機能は十分なようだ。登録なしで2枚までの画像検索を無料で試すことができる。無料登録後は、アクセス権が延長される。無制限アクセスは、サブスクリプションベースで支払われる。月額14.90ユーロまたは年額165ユーロ。学生や教師は、フルアクセスが無料となっている。
