Laowaは、スーパー35ミラーレス/シネマカメラ用の新しい超広角プライムレンズ、Laowa 7.5mm T2.9 Zero-D S35 Cineを発表した。この「ゼロディストーション」レクトリニアレンズは、キヤノンRF、ニコンZ、富士フイルムX、ソニーEマウントに対応する。
中国のレンズメーカーLaowaは、非常に一定のペースで継続的にレンズをリリースしている。同社は最近マイクロフォーサーズカメラ用のシネレンズラインアップを4本拡充し、先月には新しいLマウントバージョンのLaowa 85mm F/5.6 2x ultra macro lensを発売した。
さらに、Laowaは画像を歪めないZero-D超広角レンズでよく知られている。同社はすでにSuper35センサーをカバーする9mm T2.9 Zero-D Cineレンズを持っているが、新しいLaowa 7.5mm T2.9 Zero-D S35 Cineでさらに広角化した。
Laowa 7.5mm T2.9 Zero-D S35 Cineの特徴
Laowa 7.5mm T2.9 Zero-D S35 Cine は 610g 、 80.7mm のかなりコンパクトおよび軽量の映像用レンズだ。さらに、このレンズはソニー E、キャノン RF、ニコン Z および 富士フイルムXを含むさまざまなレンズマウントに対応している。
この完全マニュアルレンズのイメージサークルは29mmで、Super35以下のイメージセンサーを完全にカバーする。同社によると、これは市場で最も広いS35センサー用のレクトリニアレンズだ。
ほとんどのLaowaレンズと同様に、この7.5mm T2.9は主に無垢のアルミニウムで作られている。絞りリングとフォーカスリングに0.8モジュールのギアを備えている。
すでに述べたように、この超広角レンズは「Zero-D」ラインナップの一つで、Zero Distortion(ゼロディストーション)の略。つまり、「魚眼」のような効果がなく、線がまっすぐのままとなる。このような直進性の高いレンズは、建築物や空撮、室内映像などの撮影に向いている。
レンズ構成
7.5mm T2.9 Zero-D S35 Cineのレンズ構成は、10群16枚、ED(Extra-Low Dispersion)レンズ2枚、非球面レンズ2枚となっている。絞り羽根は7枚。
特筆すべきは、このレンズの前玉がドーム型でないことで、77mmフィルターを装着することができる。外径は80mmなので、一般的なクランプ式マットボックスが使用できる。
また、最短撮影距離が25cmと、超広角レンズとしては比較的近いのも特徴だ。
価格と発売時期
Laowa 7.5mm T2.9 Zero-D S35 Cineは現在699ドルで販売中。また耐候性ハードケースも付属する。
詳細な情報は、Laowaのウェブサイトをご覧いただきたい。