Acerは、128GB/256GB/512GBの容量を持つCFexpress Type Bカード「CFE100」の新ラインアップを発表した。
Acerの新しいカードは128GBから512GBまであるが、最大シーケンシャル読み込み速度1600MB/s、最大シーケンシャル書き込み速度1000MB/sという共通のスペックを持ち、1つの例外として、512GBモデルでは最大シーケンシャル書き込み速度が1200MB/sとなっている。
注意すべきは、シーケンシャルリード/ライト速度とサスティンリード/ライト速度を混同してはいけないということだ。サスティンリード/ライト速度は当然ながらシーケンシャルなものよりも遅い。撮影の場合は、与えられた記録媒体の実際の速度を示す指標として、サスティン速度が重要になる。Acerがこれらの数値をすぐに提供してくれることを期待したい。
Acer CFexpress Type Bカード
インターフェースとしては、PCIe Gen3×2規格を採用しているが、このカードには純粋なスピードだけでなく、かなり堅牢な作りになっている。Acerは、この新しいカードが-20℃から70℃まで（保存の場合はさらに-40℃から85℃まで）使用可能であるとしている。さらに、これらのカードは完全に密閉されているため、耐磁性、耐X線性、耐紫外線性、帯電防止性を備え、不測の損害を軽減し、ファイルの安全性を確保するとしている。また、産業グレードのNANDフラッシュを使用している。
CFexpressカードは、同じフォームファクターを使用しているため、もともとXQDフォーマットを使用しているカメラとの後方互換性がある。ただし、メーカーがカメラのファームウェアを適宜アップデートしていることが必須となる。Acerは、カードがパナソニックS1RとS1、キヤノン C500 Mark II、C300 Mark III、1DX Mark III、EOS R5、ニコン Z 6 II、Z 7 II、D6、D5、D500、D850、Z 6、Z 7と互換性があるとしている。
価格と発売時期
Acer CFexpress Type Bカード3種はいずれも発売中で、価格は以下の通り。
- Acer CFE100 128GB: $130
- Acer CFE100 256GB: $270
- Acer CFE100 512GB: $460
なお、Acerブランドのストレージ製品は、フラッシュメモリ、DRAMメモリ、ソリッドステートドライブのメーカーであるBIWIN Storage Technologyによって設計、製造されており、同社はAcerブランドの正式なライセンシーとなっている。
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