モーションコントロール機器で有名なSyrpのリブランディングが完了に向かっている。現在「Syrp Lab」という名称で運営されている同社は、Vitec Imaging Solutionsグループの製品研究開発を継続しつつ、新しいウェブサイトと専用のYouTubeチャンネルを通じて、クリエイター向けの教育コンテンツの制作に注力している。
ニュージーランドに拠点を置くSyrp Lab(旧Syrp)は、人気の高いGenie IIのような高品質のモーションコントロール機器を製造していることで有名。長年にわたり、このグループはスタートアップの状態から、最終的には世界的に確立されたブランドとなった。その背景には、常に革新的な製品を世に送り出すという、同社の取り組みがあった。
数ヶ月前、SyrpがSyrp Lab.へとブランド名を変更することを決定したことをレポートしたが、このたび、Syrp Lab.がSyrp Lab.へと生まれ変わることになった。この名称変更は、同社の製品がManfrotto Moveのエコシステムに組み込まれることも意味している。
Syrp Lab:新たな使命
同社は、これからも斬新なアイデアで製品を世に送り出していくが(詳細は後述)、もうひとつの使命として、世界中のクリエイターに最新の教育コンテンツを提供することを掲げている。それは、専用ページとYouTubeチャンネルの2つのメディアを通じて行われる。
月2回のペースで、YouTubeの動画とそれに付随する文章をウェブページに掲載し、価値あるコンテンツをリリースしていくことを目標としている。実は、この2つのプラットフォームには、すでに業界で活躍するプロフェッショナルたちのクリエイティブな秘密が詰まっている。
今後、Syrp Labが制作するコンテンツの一端を知りたい方は、この9分間のライティング・チュートリアルをご覧いただきたい。クライアントに素晴らしいカクテルショットを提供するためのコツやヒントが満載されている。また、関連記事はこちらでご覧いただける。
研究開発とイノベーションの拠点
教育に力を入れるという決断は、同社の絶え間ないイノベーションのための投資が終わったことを意味するものではない。それどころか、Vitec Imaging Solutionsグループの中で、創造的な研究開発拠点であり続ける。
実際、今後Syrp Labは、10年にわたる製品開発の専門知識を、Manfrotto、Lowepro、Gitzo、JOBYなどVitecグループの他のサブブランドにも提供していく予定。一言で言えば、電子エンジニア、工業デザイナー、ソフトウェア開発者からなるニュージーランドのチームが、これらの企業に独創的なアイデアを提供し続けるのだ。
Syrpブランドの製品について
SyrpとManfrottoブランドの製品は、しばらくは共存するだろうが、数ヶ月後にはSyrpブランドの製品は無くなる。実際、同社の製品とアプリは、すでに一連のカメラサポート、モーションコントロールツール、スタビライザーを含むManfrotto Moveシステムに正式に加わることになる。
製品にロゴを入れるだけでなく、マンフロットのグローバルネットワークを利用して物流や流通を行う。さらに、Syrp Labチームは、ニュージーランドの本社から引き続き製品サポートを提供する。
Syrp Labについては、こちらのウェブサイトをご覧いただきたい。