Atomos Sumo 19SEは、解像度1920×1080、輝度1200nitsの19型10bit QLEDタッチスクリーンディスプレイを搭載し、HDRモニタリングが可能。最大6K 30pのProRes RAWまたは最大4K 60pの10bit 4:2:2のProResとDNxHDを記録でき、ISO記録でライブビデオスイッチャーとして機能する。3G-SDI入力4系統(12G-SDI入力2系統)、12G-SDI出力1系統のほか、HDMI2.0入出力端子を装備している。音声は、ファンタム電源付きのXLR入力が2系統、XLR出力が2系統ある。Sumo 19SEは、現在1,995ドルで販売中。
オーストラリアのモニター・レコーダーメーカーAtomosは、最近、5インチのNinja Vや7インチのAtomos Shogun 7など、小型の製品を発売している。
また同社は、Neonや19インチのSumoなど、より大きなデバイスも製造しており、後者は今回Sumo19SEが発売された。
Atomos Sumo 19SEの新機能
その名の通り、新しいSumoモニター/レコーダーは、再び19″スクリーンを備えている。初代Sumoは2017年春のNABで発表されたので、5年以上経っていることになる。
タッチパネルディスプレイのサイズと解像度(1920×1080、19型)は同じだが、初代Sumoが8bit+FRCのIPS液晶ディスプレイだったのに対し、今回の19SEは8bit+FRCのQLED(量子ドット有機EL)ディスプレイを搭載しているのが特徴。1200nitと、紙面上では明るさは変わらない。Atomosは、新Sumo 19SEでHLGとPQカーブによるHDRモニタリングが可能としている。
I/Oでは、新しいSumo 19SEは、4つの3G-SDI入力と、下位互換性のある2つの12G-SDIを持つようになった。また、HDMI 2.0入力、HDMI 2.0出力、12G-SDI出力も1系統搭載している点は変わらない。音声入出力には、XLR出力2系統、XLR入力2系統、ヘッドホン端子を搭載している。
最大6K30までのProRes RAW収録が可能
Atomosは、Sumo 19SEが最大6K 30p、4K 60p(DCI/UHD)、2K 240p(DCI/HD)の12ビットApple ProRes RAWでRAWビデオ信号を記録できるとしている。ProRes RAWに加え、最大4K 30p DCIでのCinemaDNGでの記録も可能。Sumo 19SEは、ソニーFSシリーズカメラ、キヤノン C300MKII/C500、パナソニックEVA-1/Varicam LTなどと互換性がある。
あらゆるSDIまたはHDMIビデオソースを、Apple ProResまたはAvid DNxHRコーデックで最大4K 60p 10-bit 4:2:2で記録できる。ProRes LTとDNxHD 36に対応し、記録時間を延長することができる。
4倍速ISOとプログラム記録により、19SEは4つのソース(最大1080p60)を個別に記録できるだけでなく、混合フィードの5番目の「プログラム」チャンネルも記録できる。切り替えは非同期式で、タイムコード/ゲンロック入力に対応していないカメラでも使用可能。4K>HDのダウンコンバージョンオプションによる信号のクロスコンバージョンの搭載している。
フルサイズXLR端子は48Vファンタム電源を搭載し、2本の外部マイクを接続してバランスアナログオーディオの録音・モニタリングが可能。Sumo 19SEは、各チャンネルに専用のメーター、ゲインコントロール、フレームディレイの調整を備えている。マイクまたはラインレベルの音声は、HDMIやSDIソースからのエンベデッドオーディオとシームレスに同期させることができる。
Atomosによると、モニター本体はロケ現場での過酷な条件に耐えられるよう頑丈に作られている。19SEは、5.6kgから5.45kgと、若干軽量化されている。電源は、AC電源用バレルコネクター、連続デュアルバッテリー電源用デュアル4ピンXLR入力、Vマウントまたはゴールドマウントバッテリーパックを統合するためのBattWingマウントブラケットを装備している。
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価格と発売時期
新しい Atomos Sumo 19SEは、1,995ドルで、すでに発売済み。モニター本体の他に、マスターキャディII、BattWingマウントブラケット、マウントネジ、デスクトップフィート2個、AC電源が付属している。
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