ソニーXperia 5 IVは、3つのメイン12MPカメラ(16mm/24mm/60mm)を搭載し、最大120fpsの4K HDRスローモーションビデオを撮影し、特定のαシリーズミラーレスカメラの外部モニターとして使用することができる。
先日ソニーはフラッグシップスマートフォンXperia PRO(レビューはこちら)とPRO-Iのアップデートをリリースし、αミラーレスカメラとの連携を強化した。そして今回、Xperia 1の機能を継承しつつ、よりコンパクトなハイエンドスマートフォンシリーズ、Xperia 5の新モデルを発表した。
この記事では、Xperia 5 IVのビデオ機能に焦点を当てる。
ソニー Xperia 5 IV:カメラモジュール
新しいソニーXperia 5 IVのカメラ部は、3つのリアレンズ(16、24、60mmフルサイズ相当)と、改良されたフロントカメラで構成されている。すべてのレンズに12MP RS Exmorセンサーを合わせ、そのフロントレンズにはZEISS T*コーティングを施し、光学性能を向上させている。4つのカメラのスペックは以下の通り。
- 16mm lens | f/2.2 | FOV: 124° | 1/2.5” Exmor RS sensor
- 24mm lens | f/1.7 | FOV: 82° | 1/1.7” Exmor RS sensor
- 60mm telephoto lens | f/2.4 | FOV: 40° | 1/3.5” Exmor RS sensor
- Front camera – f/2.0 | FOV: 83° | 1/2.9” Exmor RS sensor
3つのメインカメラとも、12MPのJPEGまたは.dngのRAW静止画を最大20fpsで連写撮影可能。動画面では、3つのレンズすべてで、24、25、30、60、そして120fpsでの4K HDR撮影に対応している。動画ファイルは.mp4ラッパーで保存され、H.264/H.265コーデックを使用してエンコードされる。このスマートフォンの内部ストレージ容量は128GBだが、容量が足りなくなった場合は、最大1TBのmicroSDXCカードを使って拡張することが可能だ。
Xperia 5 IVは、ソニーαシリーズから「リアルタイムEye AF(人物・動物用)」を継承し、「オブジェクトトラッキング」も搭載している。この2つの技術は3つのメインカメラで動作し、静止画と動画の両モードで利用できる。さらに、光学式手ブレ補正(Optical SteadyShot with Flawless Eye)も24mmと60mmのレンズで利用できる。
αカメラでモニタリング
フラッグシップモデルのXperia PROとは異なり、新しいXperia 5 IVにはプロ向けのHDMIポートがない。しかし、対応するソニーαミラーレスカメラとUSB-Cで接続し、ライブストリーミング機能を備えたオンカメラモニターにすることが可能。現在、UVC(USB Video Capture)技術をサポートしているソニーのカメラのリストには、a7 IV、a7C、RX-0 II、ZV-1、およびZV-E10が含まれている。
HDR対応(DCI-P3、REC.2020)の6.1型2520×1080有機ELディスプレイを搭載し、Corning Gorilla Glass Victusで保護されているのが特徴。画面は21:6のワイドアスペクト比、リフレッシュレートは120Hz、タッチスキャンレートは240Hz。ソニーによると、前モデルのMark IIIと比較して、輝度が50%向上している。
Vloggingとライブストリーミング
もちろん、フロント12MPカメラは、Vlog撮影やセルフィースタイルの撮影に最も素直なソリューションだ。しかし、もう少し高度なセットアップを望むなら、Xperia 5 IVは、XQZ-IV01外部モニターやGP-VPT2BTワイヤレスグリップなど、既存のVlog用アクセサリーと互換性がある。
さらに、Videography Proアプリを使えば、5Gネットワークを活用して、フロントカメラを含む4つのカメラからの映像フィードを直接ライブストリーミングするよう設定することも可能だ。
デザインおよびバッテリー駆動時間
Xperia 5 IVは、156x67x8.2mm、170g強の軽くてスマートなボディが特徴。スマートフォン自体もかなり丈夫に作られており、IP65/68等級の防水・防塵構造を保証している。
内蔵バッテリーは5000mAhの容量を持ち、スマートフォンを一日中稼働させることができる。また、バッテリーが枯渇しそうになったら、USB-C Power Deliveryによる30Wの急速充電も可能だ。
価格と発売時期
Xperia 5 IVは、海外で約1,000ドルで予約受付を開始した。同社によると、10月末に向けて出荷を開始する予定。
このスマートフォンは、3種類の仕上げ(ブラック/エクリュ/グリーン)が用意されている。専用のスタンドケースも提供している。