Iodyneは、高速Thunderboltストレージソリューション、Pro Dataの48TBバージョンを発表した。6時間以上の8K REDCODE RAW映像や20時間以上の4K ARRI ALEXA 35 ARRIRAW映像を、携帯性や冗長性を犠牲にすることなく、内部に保存することが可能だ。しかし、17,500ドルという価格から、この超高速ストレージソリューションは万人向けではない。
米国のiodyne社は、コンテンツクリエイター、ポストプロダクション施設、DITなど、市場で最高レベルの転送速度を求めるユーザー向けのストレージソリューションを製造している。また、暗号化や冗長化機能(RAID-0またはRAID-6)が内蔵されている。
iodyne Pro Dataの特徴
2022年1月、iodyneは世界最速のThunderbolt 3外付けストレージ「Pro Data」を発表した。Pro Dataの特徴は以下の通り。
- 39.1×25.4×3.1 cm、3.3 kgのコンパクトなサイズ
- 本体背面にはThunderbolt 3ポートが4入力、4出力で計8つ。
- 最大5GB/sの転送速度
- 12個のNVMe M.2 SSDを搭載
- 1台あたり最大15種類のコンテナ/ボリュームをソフトウェアで構成することができる。また、各コンテナには独自のRAIDレベルを設定することが可能。
- 複数台デイジーチェーン接続することで、最大1.7PBの容量を確保することが可能。
- 専用のMacアプリが付属。1つのMacアプリで全てのユニットを管理することができる。さらに、Pro DataはAES-XTS-256の暗号化により、データの安全性を最大限に高めている。
発売当初は、iodyne Pro Dataは12TBと24TBの2種類が用意されていた。
iodyne Pro Data 48TB発表
iodyneはさらに一歩進んで、新バージョン「iodyne Pro Data 48TB」を発表した。内部には12台の4TB NVME M.2 SSDが搭載されており、最大6時間の8K REDCODE RAW、あるいは20時間以上の4K ARRI ALEXA 35 ARRIRAWの映像を保存することが可能。
また、この新しい48TBバージョンのiodyne Pro Dataでは、複数のエディターに12TBずつ与えることができ、マルチユーザーのワークフローに便利だ。
価格と発売時期
iodyne Pro Data 48TBは、17,500ドルで予約受付中。注文は、予約注文から8~12週間後に発送が開始される。この価格帯では、市場での競合はほとんどなく、転送速度と信頼性が第一のハイエンド市場に特化した製品となっている。ちなみに、Pro Data 12TBは3,950ドル、24TBバージョンは7,500ドル。
詳しくは、iodyneのホームページをご覧ください。