KIPONはこのほど、5本のプライムレンズで構成される初のシネマレンズセット「COLIBRI」を発表した。フルサイズセンサーをカバーする軽量コンパクトなシネマレンズで、開放F値はT2.5、マウントはキヤノン RF、ソニー E、パナソニック L-Mountのいずれかを選択できる。
中国のメーカーKIPONは、シネマ向けの製品よりも、レンズマウントアダプターや手頃な価格のマニュアルスチル用レンズで知られている。しかし、同社は魅力的なコストパフィーマンスのKIPON COLIBRIシネマレンズを発表した。以下はそのプロモーションビデオ。
KIPON COLIBRIの特徴
KIPON COLIBRIシネマレンズは、24mm、35mm、50mm、75mm、90mmの5つの焦点距離のレンズがセットになっている。5本とも開放F値はT2.5と、プライムレンズとしては比較的暗いレンズだ。
同社によると、COLIBRIレンズはすべてフルフレームセンサーをカバーしているが、本稿執筆時点では正確なイメージサークルの情報は得られていない。レンズは、キヤノンRF、ソニーE、パナソニックLマウントで利用できる(ユーザー交換式ではない)。
レンズはドイツで設計され、中国で生産されており、耐久性と使いやすさに配慮している。堅牢なオールメタル製で、埃や湿気にも強いのが特徴。
上のプロモビデオのほぼ全てのショットに見られるレンズフレアが気になる場合は、下のビデオをご覧いただくと、レンズのシャープネスが分かりやすいだろう。
レンズは24mmと35mmが7cm、50mm、75mm、90mmが9cmとかなりコンパクトで軽量だ。また、各レンズのギヤの位置が同じなので、簡単に交換でき、さまざまなレンズ制御システムで使用することができる。
また、すべてのレンズの前面直径は80mm、前面フィルター径は77mmに統一されている。さらに、10枚羽根の絞りは、面白い10点サンスターを生み出す。
COLIBRIの各レンズは、非球面レンズ、低分散レンズ、高屈折レンズを組み合わせて色収差などの歪みを補正し、解像度と色精度に優れた鮮明な画像を実現している。ただ、正直なところ、KIPONのプロモビデオではあまり印象に残らなかったので、実際に手にしてみないとわからないところではある。
価格と発売時期
KIPON COLIBRIレンズセットは、現在9,880ドルで予約受付中で、3月上旬に出荷が開始される予定。計算すると、レンズ1本あたり約1,976ドルで、MeikeやDZOFILM、あるいは7artisansのような競合他社に対しては多少高価だ。
詳しくは、こちらのKIPONのウェブサイトをご覧ください。