新しいソニーFE 20-70mm F4 Gレンズは、ワイド端を伸ばした標準的なフルフレームズームレンズ。2つのフォーカスホールドボタン、ロックと「クリックオン/オフ」スイッチ付きのマニュアルアイリスリング、リニアレスポンスMF付きフォーカスリングを装備している。また、72mm径のフロントフィルターを使用できる小型・軽量のレンズで、耐候性にも優れている。2月の発売される予定。
ソニーは、F4一定の開口部を持ちながら、広角20mmから始まり、70mmまでの新しいフルフレームズームレンズを発表した。昨年発表されたタムロンの20-40mm F2.8 は、開放F値を大きくする代わりにズームレンジを短くしたもので、開放F値を大きくする代わりにズームレンジを短くしている。
ソニー FE 20-70mm f/4 G レンズ
ワイド端を24mmから20mmに拡大することで、Vlog撮影やインテリア建築の撮影、動画撮影など、より多様なシチュエーションで使用できる。また、F4とやや高めの開放F値により、小型・軽量化も実現している。重さは約488g、長さは99mm。フィルター径は72mmで、ボディは防塵・防滴構造となっている。また、レンズ前面には指紋や埃、水、油などをはじくフッ素コーティングを施している。
操作性
ズームリングとフォーカスリングに加え、アイリスリングも装備しているので、必要に応じてレンズ上で絞りを手動で設定することができる。また、撮影中の不要な変更を防ぐためのアイリスロックスイッチや、動画でのアイリスのクリックレスを実現する「クリックオン/オフ」スイッチも装備している。さらに、AF/MFスイッチとカスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンを2ヶ所に配置し、利便性を高めている。
光学設計
最短撮影距離は、ワイド端で30cm、ズーム域のテレ端で25cmまでとなっている。9枚羽根の円形絞りは、F4~F22の間で可変。光学的には、2枚のAA(advanced aspherical)レンズ、1枚の非球面レンズ、3枚のED(extra-low dispersion)レンズ、1枚のED非球面レンズで構成されている。これにより、色収差や球面収差を補正し、ズーム全域で良好な光学性能を発揮するとしている。また、最適化されたコーティングにより、高い耐フレア・耐ゴースト性能を実現している。
高速AF、動画の最適化
ソニーによると、FE 20-70mm F4 Gは、静止画と動画の両方で高速AFも提供する。レンズのフォーカス群は、ソニーの最新のXD(エクストリームダイナミック)リニアモーター2個で駆動し、高速、静音、低振動のフォーカス駆動を実現している。また、推力効率も従来機種より向上し、AF速度が最大60%向上している。
動画向けには、フォーカスブリージングの低減や、ズーミング時の焦点と軸のずれの低減などを図った。フォーカスリングはリニアレスポンスのMFに対応しているので、必要なときにマニュアルフォーカス(フォローフォーカスの有無にかかわらず)を容易にすることができる。更にカメラのアクティブ手ぶれ補正を最適化し、20mmワイド端でこのレンズとうまく機能するようにした。レンズ自体は、光学ISを持っていない。
価格と発売時期
新しいソニーFE 20-70mm F4 Gレンズは、2月10日発売予定。価格はオープン。海外での価格は1,098ドル。
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