FilmConvertは、CineMatchとFilmConvert Nitrateの両方に対応する富士フイルム X-T5用の新しいカメラパックをリリースした。これらのカメラパックは、通常通り、無料でダウンロードすることができる。
X-T5は、2022年11月に発売され、前モデルのX-T4は「CineDの2020年のミラーレスカメラ オブ ザ イヤー」にも選ばれている。このアップデート版は、X-H2内に搭載されたものと同様の40.2MP X-Trans CMOS 5 HR非積層型裏面照射型APS-Cセンサーを搭載している。この8Kセンサーは、X-T5の内部では4:2:2 10bitで6.2K/30pに「制限」されているが、外部では12bitのApple ProRes RAW/Blackmagic RAWで撮影することが可能。ボディ内手ブレ補正機構、19種類のフィルムシミュレーション、369万ドットEVFなど、前モデルで好評を博した機能を搭載した軽量・コンパクトなミラーレスカメラだ。
FilmConvertのX-T5用 NitrateとCineMatchパック
CineDの読者であれば、FilmConvertのプラグインについてはよくご存知と思うが、Final Cut Pro、DaVinci Resolve、Adobe Premiere Pro、After Effects用のカラーコレクションとカラーグレーディングプラグインで、簡単な操作でポストプロダクションの時間を短縮することができる。
例えば、CineMatchは、異なるカメラのカラーマッチングをボタン一つで簡単に行うことができるツールだ。また、FilmConvert Nitrateは、様々なフィルムストックの色や粒状感など、特定のフィルムルックを再現するためのカラーグレーディングツール。
FilmConvertが他と異なるのは、映像の修正/調整が、使用しているカメラセンサーの正確なデータに基づいて行われること。これらのカメラプロファイルは、FilmConvertのチームによって社内で作成されている。同社はすでに X-H2S、X-T4、そして今回のX-T5用のカメラパックを用意している。また同社は、Canon EOS R5 C、Sony FX30、Panasonic Lumix GH6など、他のカメラパックも数千種類持っている。
これらの新しいFilmConvert FUJIFILM X-T5カメラパックは、カメラのApple ProRes 4:2:2 10bit内部記録(F-Logと新しいF-Log2ピクチャープロファイルを含む)に対応しており、FilmConvertのプラグインでグレーディングする際に色を最大限に引き出すことができる。
価格と発売時期
FilmConvert のすべてのカメラパックは、既存のユーザーであればいつでも無料でダウンロードできる。FilmConvert のウェブサイトから直接ダウンロードすることができる。
また、CineDの読者はFilmConvertのCineMatchとNitrateプラグインを30%オフで入手することができる。さらに、Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、FCPX用のプラグインを個別に購入することも可能だ。また、1つのNLEから別のNLEに移行する必要がある場合は、バンドルも利用可能となっている。