Hollyland は、ワイヤレスインカムシステム「Solidcom C1」の新バージョン「Solidcom C1 Pro」を発売した。このProモデルは、混雑した撮影環境でも声を分離し、周囲の雑音を除去する技術であるENC(Environmental Noise Cancellation)を搭載している。ヘッドセットには専用のミュートボタンがあり、ミュートボタンを長押しするとPTT(Push-to-Talk)機能がついている。
中国メーカーのHollylandは、ワイヤレスビデオシステム、ワイヤレスマイク、そして今回レビューしたMars T1000やSolidcom M1のようなワイヤレスインカムシステムなど、様々なワイヤレスソリューションで長期にわたって確固たる地位を築いてきた。
Hollylandの「Solidcom C1」は、2022年3月に発売さ れた。ユーザーの声に耳を傾け、優れたインカムをさらに優れたものにするアップグレードしたProモデルが復活した。
Hollyland Solidcom C1 Proの特徴
まず、Hollyland Solidcom C1とSolidcom C1 Proの類似点から説明しよう。
- マスターヘッドセット1台とスレーブヘッドセット最大8台がある。ハブは必要ない。2名から9名のチームメンバー向けに設計されている。
- マイクの音声周波数特性は同一で、150Hz~7KHz。
- システムは、最大350m/1,100ftの見通し範囲を持っている。音声信号は1.9GHz帯でDECT 6.0暗号化で送信さ れる。
- ヘッドセットの電源は、ヘッドレスト内の取り外し可能なバッテリーで供給さ れる。バッテリーはC1およびC1 Proで共通となっている。マスターヘッドセットのバッテリー駆動時間は最大5~6時間、スレーブヘッドセットは最大10時間駆動可能。キットには、ヘッドセット1台につき1個の予備バッテリーが付属している。
- ヘッドセットの重量は、バッテリーを含めてそれぞれ約170gと、ほぼ同じ。
C1とC1 Proの共通点についての全体像がわかったところで、相違点を詳しく見ていく。
新機能
Hollyland Solidcom C1 Proの最初の物理的な変更点は、ヘッドセットに新たに無指向性のセカンダリーマイクが追加され、バックグラウンドノイズを録音するようになったことだ。そして、プライマリーマイクのボタンを切り替えると、環境ノイズキャンセリング(ENC)機能が作動する。簡単に言うと、セカンダリーマイクで捉えた背景ノイズをENCアルゴリズムで最大20dBキャンセルするので、あなたの音声がよりクリアになる。
次に、Solidcom C1 Proヘッドセットのボタンレイアウトが一新され、真ん中にミュートボタンが追加さ れた。このミュートボタンは、ボタンを押したままだとPush-to-Talkボタンとしても機能する。
ボリュームボタンはミュートボタンの上下に、ハブ使用時のグループ切り替えに使用するA/Bボタンは左右に配置されるようになった。
前述の通り、Solidcom C1およびC1 Proはハブなしで動作させることができる。しかし、多くのヘッドセットや異なるチームで仕事をする場合、オプションのハブを購入することで、2つのコミュニケーショングループを作成することが可能になる。
価格と発売時期
Hollyland Solidcom C1 Proは、2人用ヘッドセットシステムとして649ドル/605.70ユーロで販売中。もっとヘッドセットが欲しいという場合は、以下のようなキットが用意されている。
- Solidcom C1 Pro-3S: $979/€909.10
- Solidcom C1 Pro-4S: $1,299/€1,212.51
- Solidcom C1 Pro-6S: $1,949/€1,819.33
- Solidcom C1 Pro-8S: $2,549/€2,381.20
各キットには、バッテリーチャージャー、ヘッドセット1台につきバッテリー2個、キャリングケース、ファームウェアアップデート用USB-A to USB-Cケーブル1本、マイククッション/オーバーイヤークッション/オンイヤーフォームクッションがヘッドセット1台につき1個付属している。
詳しくは、こちらのホリランドのホームページをご覧ください。