Zoomは、コンパクトな32ビット・フロート・オーディオ・レコーダーR4 MultiTrakを発表した。主にミュージシャンやコンテンツ・クリエイター向けに設計された本機は、2系統のXLR/TSコンボ入力と内蔵マイクを備え、USB-Cポートを介して2出力USBオーディオ・インターフェースとして使用できる。
映像制作者やコンテンツ・クリエイターのためのオーディオ・ソリューションといえば、ZoomはH4nのような伝説的な製品で長年にわたって確固たる評判を築いてきた。最近では、ゲインノブさえも持たない32ビットフロートレコーダーZoom Mictrak M2、M3、M4を発売した。実際、32ビット・フロート・オーディオ・レコーダーの主な利点は、トラックをクリップすることがほぼ不可能で、不要なノイズを戻したり音を歪ませたりすることなく、オーディオ・レベルをポストで無限に調整できることだ。
Zoomは今回、主にミュージシャンをターゲットにした32ビット・フロート・レコーダーを発表したが、映像制作者やコンテンツ・クリエイターにとっても非常に便利なR4 MultiTrakも発表した。
Zoom R4 MultiTrak – 特徴
Zoom R4 MultiTrakは、74×138×36mm(3.07×5.43×1.41in)、電池込みで287g/10.12ozのコンパクトなオーディオレコーダーだ。このオーディオ・レコーダーは単3電池4本で駆動するが(最大電池寿命:14時間)、本体右側面のUSB-Cポートによるバスパワー駆動にも対応している。また、オプションのACアダプター(コードネーム:Zoom AD-17)を使用すれば、無制限に駆動させることができる。
本体前面には2インチのカラーディスプレイがあり、設定やオーディオレベルをはっきりと確認できる。ディスプレイの後ろには、各トラックのレベルを調整するための4つのオーディオフェーダーがある。
R4 MultiTrakの右側には、電源ボタン、microSDHC/microSDXCカードスロット、USB-Cポートが1つある。コンピューターに接続すると、R4 MultiTrakは2出力USBオーディオ・インターフェースとして機能する。
R4 MultiTrakの底面には2系統のXLR/TSコンボ入力がある。背面には1/4″-20のマウントポイントが1つある。最後に、左側面にはヘッドフォン端子とボリュームボタンが2つある。
R4 MultiTrakには、EQ、リバーブ、コンプレッション、ギター・エフェクトなど、主にミュージシャン向けに設計された複数のエフェクトが内蔵されている。
レコーダーの下部には、スクラッチ・オーディオやイベントの音などを録音するのに便利な無指向性モノラル・マイクも内蔵されている。なお、録音できるのは入力Bと内蔵マイクのみで、入力A、入力B、内蔵マイクの同時録音はできない。
価格と発売時期
Zoom R4 MultiTrakは2023年第4四半期に19,900円で発売される。
詳細については、ズームのウェブサイトをご覧ください。