REDデジタルシネマの社長兼共同経営者であるジャレッド・ランドは、ARRIレンタルと共同で設計した特別なV-RAPTOR XLカメラの写真を最近投稿した。この2つのブランドによる異例のコラボレーションは、近日公開予定の映画『トロン:アレス』の制作において、撮影監督ジェフ・クローネンウェスのビジョンをサポートすることを目的としている。
REDとARRIを同じ文章で読むことは、おそらくあなたが一生に一度も経験するとは思ってもみなかったことのひとつだろう。しかし、意外かもしれないが、私自身はこの2つのブランドが直接の競争相手だと考えたことはない。
製品の一部は重なっているように見えるかもしれないが、両社は「異なる仕事のための異なるツール」を製造しており、映画制作の芸術を前進させるために握手することさえ厭わないようだ。
RED x ARRI Rental V-RAPTOR XL
RED x ARRIレンタルカメラの写真は、REDの社長ジャレッド・ランドがソーシャルメディアに投稿したものだ。お分かりのように、標準的なブラックのV-RAPTOR XLとの最も明白な違いは、前面に大きなTRONロゴがあるカスタムグレイ仕上げだ。
ランド氏によると、このカメラはARRI Rental DNAガラスと組み合わせるために特別に作られたという。ただし、彼がプライムDNAレンズのことを指しているのか、DNA LFセットのことを指しているのかは不明だ。どちらのシリーズもARRIレンタルの施設でのみレンタル可能で、現代的なメカニックとヴィンテージルックの入念なバランスの取れた組み合わせとなっている。
しかし、プライムDNAは巨大なALEXA 65センサーをカバーするのに対し、DNA LFレンズは大判カメラに「限定」されている。その上、これらの専用レンズにはARRI LPLマウントが付属しているが、標準のV-RAPTOR XLには交換可能なPL/EFレンズマウントしか装備されていないため、技術的な同意が必要であることは間違いない。
最後に、標準のV-RAPTOR XLは8K S35または8K Vista Visionセンサーのいずれかを搭載しているが、ランドはRED側でセンサー技術に何らかの変更が必要だったかどうか、または同社が特定のレンズデータワークフローに対応しなければならなかったかどうかについては言及していない。
このコラボレーションの詳細についてはまだ “謎 “が残っているが、2つの会社が同じ屋根の下で団結したのは喜ばしいことだ。