英国のソフトウェア研究開発会社Anthropics Technologyは、人気のポートレート写真編集ソフトPortraitProの最新バージョンPortraitPro 24を発表した。この新バージョンでは、編集プロセスにジェネレーティブAI技術が搭載された。
私はフォトグラファーとして、モデルやアーティストの個々のポートレートをレタッチするために、また大量の写真のレタッチプロセスを効率化するために、長年PortraitProを使用してきた。私の場合、肌のスムージングやその他の小さな欠陥に対するプログラムの基本的な調整は、例えばPhotoshopを使うよりもはるかに迅速かつ効率的に処理できる。特に、時間がないときや、大量の写真を扱うとき(例えば、学校やイベントの写真を後処理するときなど)には助かった。また、ライティングの修正にも使ったことがある。フォトグラファーがライトやカメラの設定を微調整する暇もなく、次々とポートレートを撮影している場合、ライティングの調整が必要になることがよくある。このプログラムには幅広い設定の選択肢があり、ニーズに応じてそのすべてを調整することができる。
私は最小限の調整にとどめているが、だからといってこのプログラムに多くの機能がないわけではない。このバージョンでAIが統合される前でも、(目を大きくしたり唇を小さくしたりするような)特徴を強調するための強度スライダーや、照明や背景を変更するためのプリセットがあり、基本的に顔を見分けがつかないような人物に変身させることができる。予想通り、髪や目の色を変えたり、メイクを加えたり、背景をアート風に変えることもできる。どこまでやるかは完全にあなた次第だ。
PortraitPro 24の新機能 - 主な特徴
このバージョンでは、ジェネレーティブAIモジュールの統合により、いくつかの興味深い新機能を提供できるようになった。
- 口のインペインティングと歯のリプレイサー
- メガネの反射除去
- 顔の回復
- 肌と髪のマスク
- ワークフローの改善
- 新しい性別と年齢の検出
新機能の詳細
では、これらの新機能のいくつかは具体的に何を意味しているのだろうか?例えば、私にとって最もイライラするのは眼鏡の反射の除去だが、このプログラムはかなり良い仕事をしてくれるようだ。歯の修復や強化など、他の機能の使い方も個人の好みによるだろうが、この機能があるのはありがたい。肌や髪のマスクは、TIFFファイルの追加チャンネルとして保存できるようになり、性別と年齢の検出機能も改良された。改善されたワークフローでは、グループ内の顔を簡単に切り替える機能や、プリセットを共有する機能、画像の保存オプションも増えている。フェイス・リカバリーについては、ぼやけるかぼやけないかのどちらかなので、まったくわからないが、これも自分自身で決めることだ。
発売時期と価格
PortraitPro 24には3つのエディションがあり、以下の通り。
- スタンドアローンのStandardエディションの価格は54.95ドルで、AIによる肖像画編集、背景置換、カスタマーサポートが含まれる。
- Studioエディションの価格は94.95ドルで、Standardエディションのすべてに加え、RAWとDNGのサポート、バッチダイアログ、PhotoshopとLightroomの統合が含まれる。
- Studio Maxエディションの価格は174.95ドルで、Studioエディションのすべてに加え、完全自動バッチ処理が含まれる。
- すでにPortraitProの旧バージョンをお持ちの方は、アップグレード版を購入することができる。
各エディションに含まれるものの詳細を比較するには、同社のウェブサイトをチェックし てほしい。また、LandscapeProやPortraitPro Bodyなど、より多くの製品を含む「Anthropics Collection」という特別バンドルもある。最後に、ここでPortraitPro 24の無料トライアルをダウンロードし、このプログラムがあなたに適しているかどうかを確認することができる。