キヤノンEOS R5 IIが初のファームウェアアップデート(バージョン1.0.1)を受けた。このカメラは発売されてからそれほど経っていないため、大幅なアップグレードは含まれていない。特に最も要求の厳しい最前線で世界中のプロが使用するカメラにとっては、バグ修正や機能性の問題の方がより重要であるという意見もあるだろう。
EOS R5 IIのファームウェアバージョン1.0.1には、いくつかの問題の修正、ワークフローの改善、一般的な使用中に発生する可能性のあるまれな問題の改善が含まれている。一見したところ、どれもまれで緊急性が薄いように見えるが、重要な撮影中にこれらの問題の1つが起こることを考えると、その理由が分かるだろう。
アップデート1.0.1の概要
- RAW/SRAW形式で撮影した動画が、装着しているレンズとカメラが通信できないために、アプリケーションで正しく再生されないことがある問題を修正。
- タッチ操作コントロールを「敏感」に設定したときの安定性を向上。
- ファインダーオフの状態から操作を再開したときに、カメラの液晶ディスプレイが異常になることがある問題を修正。
- BUSYメッセージが表示されているときにシャッターボタンを操作すると、カメラが正常に動作しなくなる場合がある不具合を修正。
- BUSYメッセージが表示されているときに、液晶モニターとビューファインダーの表示モードを切り替えると、Err70が表示される場合がある不具合を修正。
- EOS Utilityで動画を撮影・取り込みすると、カメラの液晶モニター表示が異常になる場合がある不具合を修正。
- EOS Utilityで撮影した動画がカメラで再生できないことがある不具合を修正。
- カスタムイメージ機能を[ON]に設定したときの特定の環境下でのオートホワイトバランスを最適化。
近年、カメラ業界ではファームウェアのアップデートが不可欠となっている。リコールなどを伴わずに、こうした問題を遠隔で対処できる機能により、技術の進歩が加速しているのだろう。その他、ファームウェアのアップデートでは、既存のカメラに新しい機能や性能を追加できる。キヤノンEOS R5 IIのようなハイエンドモデルは、長年にわたって使用できる投資でもある。こうしたファームウェアのアップデートにより、その寿命が延び、欠点が修正され、その関連性が更新される。
価格とリリース時期
ほとんどのファームウェアアップデートと同様に、特にバグ修正の場合は、このリンクから無料でダウンロードできる。