富士フイルムは 、史上初の映画製作用カメラ 「FUJIFILM GFX ETERNA」(以下、GFX ETERNA)の開発を進めており、2025年の発売を予定していると発表した 。GFX ETERNA 「は、35mmセンサーの約1.7倍となる大判センサー 」GFX 102MP CMOS II HS と「高速画像処理エンジン 」X-Processor 5 “を搭載し、臨場感あふれる豊かな映像を撮影することができ、ポストプロダクションの自由度も向上する。
驚きだ!富士フイルムは史上初の映画製作用カメラを開発中であることを発表した。映画製作の世界を変えるかもしれない。
富士フイルムは長い道のりを歩んできた。写真用カメラを作る会社から、高画質の動画を撮影できる写真用カメラを作る会社になり、そして今、映画制作専用カメラを発表することで、映画制作者のニーズに応える会社になったのだ。
このような映画制作用カメラを市場に投入することについては、CineDチームと富士フイルムの開発陣との間で話し合いがもたれたこともあった。最近のアンケートでは、同社がそのようなカメラを市場に投入する可能性について視聴者の意見を聞いたが、その結果は非常に説得力のあるものだった。 富士フイルムのシネマカメラは非常に歓迎されるだろう。そして今、日本最大のメディアとエンターテインメントの展示会であるInterBEEの公式開幕前日に、同社は史上初の映画制作専用カメラを発表した。
私たちはInterBEEの会場におり、この新しい映画制作用カメラの包括的な取材を後日行う予定だ。以下は同社のプレス発表文。
GFX ETERNA(エターナ)
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、当社初の映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA(エターナ)」(以下、「GFX ETERNA」)を開発しており、2025年中の発売を目指します。「GFX ETERNA」は、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサー「GFX 102MP CMOS II HS」と高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した映像制作用カメラで、階調豊かで立体感のある映像表現に加え、自由度の高いポストプロダクションが可能です。なお、「GFX ETERNA」に採用している「GFX 102MP CMOS II HS」「X-Processor 5」は、1億2百万画素により異次元の高画質を実現するミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100 II」に搭載している最新デバイスです。
当社は、2024年11月13日~11月15日に開催されるメディア総合イベント「InterBEE 2024」にて「GFX ETERNA」を参考展示する予定です。
富士フイルムグループは、1934年の創業間もなく、国産初となる映画用ポジフィルムを開発・発売しました。その後も、映画用カラーネガフィルム「ETERNA(エテルナ)シリーズ」や、シネマカメラ用ズームレンズ「Premista(プレミスタ)シリーズ」「ZKシリーズ」などを商品化。創業以来90年にわたり、シネマ業界などでの映像制作現場で使用する製品を提供してきました。また、写真フィルムやカメラなどの写真撮影機材を市場投入する中、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載し異次元の高画質を実現する画期的なミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」を2017年に発売。動画機能を強化するなど「GFXシリーズ」を進化させています。
現在開発を進めている「GFX ETERNA」は、当社の映像制作現場での知見・経験と「GFXシリーズ」の技術を結集した、当社初の映像制作用カメラです。ラージフォーマットセンサーを生かした階調豊かで立体的のある映像表現や、大量の撮影データの高速処理、自由度の高いポストプロダクションで、映像制作に新たな価値を提供していきます。
なお、「GFX ETERNA」という製品名には、「永遠に残る傑作・名作を生み出す、映像制作新時代の担い手になる」という想いが込められています。
現在、富士フイルムは「GFX ETERNA」とあわせて、同カメラに最適化されたパワーズームレンズ(実焦点距離32-90mm相当)や、多くの映像制作で使用されているPLマウントレンズを使用可能なマウントアダプターの開発も進めています。
近年、本格的な映画に加えて、短編映画やドキュメンタリー、ウェブ動画などの制作需要が拡大する中、映像制作現場では高品質な映像を短期間・低コストで制作したいというニーズが高まっています。当社は「GFX ETERNA」の発売に向けた、フィールドテストを進めるとともに、「GFXシステム」を充実させる製品ラインアップの拡充を通じて、幅広い分野での高品質かつ効率的な映像制作に貢献していきます。