富士フイルムは、 10月14日のXサミットで発表された新しいファームウェアアップデートをリリースした。動画撮影時のオートフォーカスのトラッキングの安定性の向上、新しいF-Log2 Cプロファイルの追加、USB-Cタイムコードの有効化など、このアップデートは映像クリエイターけに調整されているようだ。マイナーなバグ修正も含まれている。このファームウェアアップデートは、富士フイルムのフラッグシップカメラであるGFX 100 IIと、APS-CのX-H2sとX-H2が対象となっている。
バージョン番号は異なるが、3機種とも同様のファームウェアアップデートが行われる。 X-H2は Ver.7.10、X-H2はVer.5.10、GFX 100 IIは Ver.2.30にアップデートされる。これらのアップデートは同等のアルゴリズムを共有しているが、ハードウェアによって結果が異なる可能性がある。センサーの設計、レンズの互換性、解像度、サンプリングなどの要素が性能に影響するため、カメラごとに異なる。
オートフォーカスの改善
富士フイルムのオートフォーカスシステムは、その追従性能で競合他社よりも優れていない場合があるかもしれないが、継続的な改善を続けている。新しいファームウェアのアップデートにより、富士フイルムは動画撮影時のオートフォーカスのトラッキングの安定性が向上したと述べている。このようなアップデートは、あまり条件の良くない場所での撮影や、動きの速いシーンで有益だろう。また、コンテンツ制作者が自分自身を撮影するのにも役立つだろう。
F-Log2 C
富士フィルムのF-Log2は、かなり印象的なデータを抽出することに成功しているが、新しいF-Log2 Cはそれをさらに改良している。この新しい色空間は、取り込める色域を拡大し、F-Log2では再現が難しかった高彩度色の再現性を向上させている。また、ACES空間やBT.709で編集可能な色域も拡大している。
USB-Cタイムコード
多くの富士フィルムカメラにタイムコード同期が実装されて久しいが、今回のファームウェアアップデートにより、Bluetoothに加えてUSB-C同期が可能になった。この追加機能により、X-H2、X-H2s、GFX 100 IIとのワークフローが可能になり、操作の幅が広がる。
カイゼンの道
富士フイルムは、映画制作の大きな一歩となる本格的なシネカメラの開発を発表した。最近のファームウェアアップデートは、要望の多かった重要な改良を行い、コミュニティとの関わりを密にしている。
価格とリリース時期
すべてのアップデートは無料で、富士フイルムのウェブサイトからダウンロードできる。