Nexus G1の開発に関する大きなアップデートがあった。今年1月の最初の発表に続き、同社は最終的なデザインを公開した新しいビデオを公開した。それだけでなく、同社は具体的なプロトタイプを発表した。
Nexus Cameraは、オーストラリアのトーマスとティモシーのボーランド兄弟が経営する会社で、「映画制作者による映画制作者のための 」カメラの設計と製造を計画していた。Nexus G1は、ブラックマジックデザインの 6K Super 35 RAWイメージングシステムを採用し、Blackmagic BRAWまたはAppleのProResで記録するボックススタイルのカメラだ。約1年後、最終的なデザインが発表された。プロジェクトチーフのトーマス・ボーランドは、自身のチャンネルで、Nexus G1の最終デザインについて詳しく解説したYouTube動画を公開した。動画の最後に実際のプロトタイプも見せている。
特徴
ハイライトとしては、0.71倍のスピードブースター(AutoLockモジュール経由)を使ってカメラをフルサイズ相当にすることなどがある。一方、内蔵されたLWS間隔の15mmリグロッドマウントシステムは嬉しい驚きで、カメラボディからスライドして出し入れできる。
Nexus G1は完全なモジュラーカメラで、様々なセットアップが可能となる。例えば、PLやマイクロフォーサーズを含む様々なレンズマウントが用意されている。さらに、3G SDI入出力ポートを1つ追加するSDIモジュールもある。Nexusのこれらの独自モジュールは別売りとなっている。
主な機能
- 13.4ストップのダイナミックレンジとデュアルゲインISOを備えたBlackmagic 6K Super 35センサーとイメージングシステム。
- スピードブースター(0.71倍)により、4Kクロップはマイクロフォーサーズに近いが、フルサイズと同等。
- Blackmagic BRAWで6K/50fps、2.8K/120fps、Apple ProResで4K/60fps(6Kダウンスケーリング)、1080p/120fps(2.8Kダウンスケーリング)で記録。
- マグネシウム合金とカーボンファイバー構造で、アクセサリー用に64のマウントポイントを備える。
- 5インチタッチスクリーンモニター、輝度1600nit。
- 4インチタッチスクリーンモニターとカメラコントロールを統合。
- カメラを操作するボタン。
- 調整可能な15mm間隔のLWSリグロッドマウントシステムを内蔵。
- 内蔵ND;電子NDモジュールは2-7ストップの範囲を持つ。
- サードパーティ製電子レンズコントロールシステム用FIZコントロール内蔵。Nexusグリップとも統合できる。
- アクティブEFレンズマウント。オートロックを含む独自のモジュールでPLとMFTに対応。
- ミニVマウントベイを内蔵し、ゴールドマウント、フルサイズVマウント、デュアルNPFに対応する。同社によると、カメラは最大11時間動作する。
- 内蔵バックアップバッテリー(NP-F550)で約30分の駆動が可能。
- ストレージはCfast 2.0、SDカード、USB-C、Nexus Maxdrive(520 MB/秒)。
- ステレオマイク内蔵。
- ポートには、フルサイズHDMI出力、デュアルフルサイズXLR、タッチモニター出力、EVF、USB-Cコントロール、オプションのSDI、USB-C電源出力、Dタップ電源出力、オプションのLemo出力がある。
- SDIモジュールは、3G SDI入出力ポートを1つ追加し、SDIスイッチによるカメラコントロールをサポートする。
Nexus G1は、NAB 2006でのRED ONEの初期仕様の発表と2007年の発売を思い起こさせる。REDが最初のシネマカメラをデビューさせてから約20年の間に、カメラは長い道のりを歩んできた。そしてG1は、その間に見てきた技術的ブレークスルーを生かすことができるだろう。
価格と発売時期
2024年発売という目標には届かなかったかもしれないが、Nexus G1の発売は2025年第1四半期になるようだ。予想価格は、Founders Editionが2,980ドルで、通常価格は3,300ドルとなる。これは、ブラックマジックデザイン PYXIS 6Kと並ぶ価格だ。
アップグレードモジュールには、AutoLock(250ドル)、E-ND(電子ND、380ドル)、PLマウント(価格未定)、EF FF(G1がフルサイズ相当のカメラになる、価格未定)、SDIビデオポート(180ドル)、Maxdrive(250ドル)、Lemo(50ドル)、Nexusグリップ(230ドル)、トップハンドル(120ドル)が含まれる。
詳細はNexus Camerasのウェブサイトをご覧ください。