ハイエンドでコンパクトなカメラスタビライザーARRI ARTEMIS 2 Liveが発表された。機動性が高く、スポーツやコンサートなどのライブイベントに最適のようだ。
ARRIは、高い評価を得ているシネマカメラやレンズから、ライティングソリューションやカメラスタビライゼーションシステムまで、幅広い製品を提供している。また、バーチャルプロダクションのスペシャリストでもある。同社は最近、小型の65mmカメラ、ALEXA 265の発表も行っている。
ARRI ARTEMIS 2 Liveカメラスタビライザーの特徴
ARRIには、TRINITY 2とARTEMIS 2という2つのカメラスタビライザーシステムがある。 これらのシステムはモジュール式で、スタビライズされた撮影のための汎用性が高い。しかし、ARTEMIS LIVE 2はライブプロダクションを念頭に置き、より小型・軽量に設計されているため、スポーツ、コンサート、その他のライブ放送やイベントに向いている。テイラー・スウィフトのコンサートが3時間に及び、様々な撮影テクニックが駆使されたことを考えると、このような軽量でコンパクトな機材が望まれる。
ARRI ARTEMIS 2 Liveは、高度にモジュール化され、アップグレード可能なカメラスタビライザーで、撮影やオペレーターのニーズに合わせることができる。ポストは短く、モニターブラケット、ベースマウント、モニタージョッキはライブ撮影やイベント用に特別に設計されている。7インチモニターに対応し、さらに2台目の5インチ「オンエア」モニターを追加することもできる。
ARTEMIS 2 Liveのミニマルなデザインと構造は、人間工学に基づき軽量化されている。また、Tiffen Voltのような、すぐに撮影できるセットも用意されている。
特徴は以下の通り。
- 人間工学に基づいたミニマルなデザイン。
- 短い支柱により、操作時の自由度と足元スペースを確保。
- 特別設計の軽量モニターブラケット、ベースマウント、モニタージョッキは、7インチモニター(SmallHD、Smart Systems、TRANSVIDEO)に対応。
- 2つ目のブラケットにより、5インチの「オンエア」モニターを追加可能。
- ARRIジンバルを追加することで、Tiffen Voltと組み合わせることができる。
- Vマウントやゴールドマウントバッテリーなど、さまざまな電源に対応。
- 様々な制作ニーズに対応する多数のコンポーネントとアクセサリー。
- TALLYとLBUSにより、ENGズームレンズとシネズームレンズのハイブリッドレンズコントロールが可能。
- ARRI CSS(カメラスタビライザーシステム)と互換性があり、ARTEMIS 2やTRINITY 2のようなフル装備のリグにアップグレードして、他のタイプのシネスタイルプロダクションに対応できる。
- コンポーネントを交換することで、TRINITY 2やARTEMIS 2をライブプロダクション用の軽量リグに変身させることもできる。
価格と発売時期
ARRI ARTEMIS 2 Liveは現在注文可能で、価格は18,000ドルからとなっている。ライブスポーツが人気を博し、テレビの視聴率が伸びていることに加え、モーガン・ウォレン、テイラー・スウィフト、メタリカなどのコンサートが大成功を収めていることから、ARTEMIS 2 Liveはライブプロダクション環境で大きな位置を占めるだろう。詳細はこちら。