Shureは、ラスベガスで開催されたCES 2025において、XLRマイクロホンとしては初となるオーディオインターフェースを内蔵したMV7iスマートマイクロホンを発表した。コンテンツクリエイター、ミュージシャン、ストリーマー、ポッドキャスターなど、外付けのハードウェアインターフェースを必要とせず、2チャンネルレコーディング用に2本目のXLRマイクを接続する必要がある場合に有用だ。
Shureは1世紀近くにわたり、コンテンツクリエイターやミュージシャンなどに様々なオーディオソリューションを提供してきた。その製品は、各種マイクロホンからミキサー、イヤホン、ソフトウェア、その他のアクセサリーまで多岐にわたる。
MV7i Smart Microphone + Interfaceの特長
2人でのインタビューやポッドキャストをダブルマイクで録音する場合、カメラやモバイル機器、コンピューターに接続する前に追加のミキサーが必要になる。Shure MV7i Smart Microphone + Interfaceは、2チャンネルレコーディングのための外部ミキサーの必要はない。ミュージシャンの場合は、別の楽器を接続することができる。また、48Vのファンタム電源も搭載している。
Shure MV7i Smart Microphone + Interfaceは、MV7およびMV7+ USBマイクロホンと同じ機能を備え、内蔵オーディオインターフェースを追加している。48Vファンタム電源と60dBゲインを備えたXLR-1/4インチのマイク/インストゥルメント/ライン入力が付属する。
機能一覧は以下の通り
- マイク/ライン/楽器用XLR-1/4 “入力、60dBゲイン、48Vファンタム電源
- 48 kHz / 24ビットの高音質オーディオで録音可能
- 2チャンネル同時録音が可能
- 50Hz〜16kHzの周波数特性で128dBまでのSPLに対応
- 単一指向性カーディオイドパターンにより、ルームピックアップを最小限に抑える
- オンボードDSP(デジタル信号処理)
- カラーLEDスクリーン
- ヘッドフォン端子
- USBケーブルと一体型マウント付属
- Mac、Windows、iOS、Androidに対応
- SmartGateテクノロジーによるオートレベルモード: 音量、近接性、部屋のダイナミクスに基づいて自動的にゲインを調整。また、被写体が無音の場合、チャンネルの音量を下げ、個別の音声ストリームの乱れをなくす。
- デジタルポッパーストッパー: 物理的なポップスクリーンを使用することなく、破裂音を除去してクリアな音声を確保
- リアルタイム・デノイザー: 周囲の雑音を低減
- 調整可能なリバーブ: さまざまな環境に合わせて3種類のリバーブを選択可能
さらに、MV7iはMOTIVモバイルアプリと統合され、USB経由でモバイルデバイスに接続し、2つの独立したチャンネルを選択したアプリに録音する。
また、MOTIV Mixデスクトップアプリにも対応しており、最大5つのマルチトラックレコーディングとルーティングチャンネルにアクセスできるほか、ゲインやサウンドシグネチャーなどの調整や微調整も可能。LEDパネルもカスタマイズ可能だ。起動時に選択可能な3つの出力設定が用意されている:
- ミックスダウンモード: マイクとモノラル入力の音声を1つのモノラル音声出力にまとめる。
- マルチトラックモード: マイクとXLR-1/4 “入力で2つの独立したモノラルオーディオトラックを作成する。
- ステレオモード: マイクとステレオ入力を1つのステレオオーディオトラックにまとめる。
価格と発売時期
Shure MV7i Smart Microphone + Interfaceは現在入手可能で、価格は349ドル。MV7iを使用することで、オーディオインターフェースを別途購入する必要がなくなる。詳細はこちら。