SWITはVOLTA PRO 9KWh Modular Power Stationを発表した。これはフレキシブルで大容量の電源で、3200Wの連続AC/DC電力を出力する。VOLTA PROは、電源が取れない場所でのロケや、長時間の撮影スケジュールに最適だ。また、他のポータブルパワーステーションと同様、静かな動作は大きな利点と言える。
SWITは30年近くにわたり、様々なプロダクション製品をリリースしてきた。モニター、LEDライト、ビデオトランスミッター、各種アクセサリー、パワーソリューションなどだ。今回、同社はSWIT VOLTA Modular Add-On Batteryを発表した。これは、8つのユニットを組み合わせると合計12.8kWhの容量を持つコンパクトな電源システムだ。さらに、SWIT Transformable ARCA SWISS Plate with V-Mountも発表した。
特徴
SWIT VOLTA PROモジュラーパワーステーションは、照明、カメラ、モニター、ノートパソコンなど様々な機材に信頼性の高い継続的な電力を供給することができる。VOLTA PROは4800Wの出力サージにより、ScorpioやMoviebirdなどのクレーンに電力を供給できるとSWITは述べている。
VOLTA PROには4つの取り外し可能なバッテリーパックがあり、簡単に追加できる。ユニットは2つのパックだけでフル稼働する。容量は4つの2222.5Whモジュールで最大8890Whになる。
ディスプレイには、バッテリーの状態、残りの駆動時間、異常な状況に対するアラートなど、電源に関する情報がリアルタイムで表示される。24時間操作がない場合は、自動的にスリープモードに入る。
インターフェイスには、3つのDC 48V出力(各800W)とデュアルAC 230V出力(合計2400W)、さらにAC 180-264C充電ポート(フル充電まで7時間)とソーラー充電用XT60ポート(800Wで12-60Vをサポート、フル充電まで12時間)がある。
VOLTA PROはデイジーチェーン接続が可能で、大規模なプロダクションや、信頼性の高い電源を必要とする長時間の撮影に最適だ。さらに、コンパクトなデザインはEuroboxパレット規格を採用しており、スタジオやロケ現場での使用に最適だ。設置面積は600mm x 400mm、重量は65.5kgとなっている。
SWIT VOLTA PROは寒さに強いNCM(ニッケル・コバルト・マグネシウム)リチウムセルと特殊な低温起動技術により、-20℃(-4F)から50℃(122F)まで動作可能だ。一方、パワーステーションの工業用ケーシングはIP54規格に準拠して設計・製造されており、雨天や埃っぽい環境など、さまざまな条件下で動作する。
特徴と仕様は以下の通り:
- 3200W AC/DC出力。
- サージ出力は最大4800W。
- NCMリチウムセル(ニッケル・コバルト・マグネシウム)。
- 出力:AC230V×2(合計2400W)、DC48V×3(各800W)。
- 入力: AC:180-264V、1500W(フル充電まで7時間)、ソーラーXT60ポート: 12-60V、800W(フル充電まで12時間)。
- モジュール式バッテリーユニット4個(4x 2222.5Wh)を使用でき、最大容量は8890Wh。
- デイジーチェーンで拡張可能。
- IP54の防塵・防水性能。
- 低温(-20℃)でも動作可能。
- ユーザーフレンドリーなインターフェース
- 600mm x 400mm x 296mm、65.5kgのコンパクト設計。
価格と発売時期
SWIT VOLTA PROの小売価格は9,999ドルで、2025年第1四半期に出荷される。詳細はSWITのウェブサイトをご覧ください。