ザハトラーがFSB10三脚ヘッドを発売した。久々のラインアップの追加である。特徴は従来のラインアップに採用されていた75mmボールに代え、100mmボールを採用したこと。より重量のあるカメラへの対応が可能になっている。
三脚を購入しようとするとき、最近頭を悩ますのが、FS7のような大きさのカメラの価格が比較的安価になってきたのに、それに対応できる三脚の価格は変わらないままということ。FS7に Vマウントで色々アクセサリーを追加した場合など、75mmヘッドに乗せるにはちょっと不安があった。エントリーレベルの三脚ヘッドに100mmを採用するのは、極めて的を射た方向性と思われる。これにより12Kgまでの耐荷重に対応できるようになった。
ザハトラーの他の三脚ヘッドと同様、サイドロード方式とタッチアンドゴー方式の2種類が用意されている。個人的には、サイドロード方式の方が、長いプレートでバランスを取りやすいので、気に入っているが。
100mmのボールを採用しているVideo18のようなハイエンド三脚ヘッドは全世界の放送業界で広く使われており、ハイグレードのカメラを乗せて使われている光景をよく目にする。少なくとも欧州ではデファクトスタンダードだ。
自分が10年以上前に自前で購入したのはFSB8で、ソニーのEX3を乗せて結構ハードに使っていた。今でも現役で毎日のように使っており、FSB8はCineSliderに乗せるヘッドとしても使用している。海外の取材にも何度か持って行ったが、安心して使えるものだ。
FSB10はすぐにでも使って見たいと思う。ザハトラーのCine7+7のような重たい三脚でなくても良いような現場では、FSB10のような軽い三脚は気軽に使えて便利だ。
なお、日本での発売日は現在未定。InterBEEで発表を予定している。