米国の周辺機器メーカーTeradekがコンパクトワイヤレスビデオ伝送システムの新製品、Bolt500を発表した。Bolt500は従来のBolt300同様の小さな筐体だが500フィート(約150m)の距離を伝送することができる。
Teradekはワイヤレスビデオ伝送システムではスタンダードな存在だ。同社のシステムは信頼性が高く、ケーブルを引き回すことが難しい現場で、カメラの映像をクライアントやディレクターなどがモニターする場合に広く使われている。高所や人混みといった場合だけでなく、最近ではジンバルオペレーションでも使用されている。
Bolt500はラインアップ上では小型の部類に入り、コンパクトな使用が求められる現場用。
Bolt500はBolt300同様小型軽量だが、Bolt1000などの上位システムもラインアップされており、より遠くへの伝送も可能である。
Bolt500はその小さな筐体にアンテナを内蔵しており、アンテナを外付けする面倒や取り扱いに注意する必要が無い。サポートするビデオフォーマットは1080/60pまでで、4台のレシーバーに同時送信することができる。
また、圏外から圏内に入った場合の再接続も自動的に行われる。なお、HDMIとSDIのコンバーターとしても使用可能。
主な仕様
- 送信距離: 500フィート(約150m)
- 瞬時の再接続機能
- 20MHz DFS チャンネル数: 0
- 40MHz DFSチャンネル数: 40
- 入出力: 3G-SDI & HDMI
- 解像度/フレームレート: 最高1080/60p
- HDMI/SDI コンバーター機能
- 遅延: 0.001秒以下
- 同時配信: 最大4 RX
- メタデータサポート
- USB 3.0
- 電源: 2 pin Lemo 2-28 VDC
- サイズ: (TX) 24X66X102mm (RX) 25X89X146mm
- 重量 TX/RX: 217g/299g
ワイヤレスビデオ送受信システムは、ケーブルを引き回せない場合など、1台あると大変重宝する。Bolt500はワイヤレス伝送システムとしてだけでなく、HDMI/SDIコンバーターとしても使用でき、汎用性も高い。
価格はHDMIとSDI入力付きで、1セット399ドル。