ワシントンにあるソフトウエア会社FiLMiC Incは、iPhoneで本格的なビデオ撮影ができるFiLMiC Proの新しいバージョンv6をリリースした。 FiLMiC Pro v6は本日よりiTunesでダウンロードでき、Log機能などが初めてサポートされている。
FiLMiC Proは、スマートフォンで映像撮影するクリエーターのためのアプリ。本格的な撮影を可能にするマニュアル設定や様々な機能がサポートされている。 FiLMiC Pro v6の最も注目される新機能は、モバイル機器向けでは初となるLog記録機能だ。
FiLMiC Pro v6 LOG curve option
Logで撮影することで、より広いダイナミックレンジで収録できるようになり、ポストプロダクションでのカラーグレーディングの柔軟性を高めることができる。
FiLMiC Proの新しいバージョンは、 “Cinematographer Kit”のオプションとして入手できるがiPhone 7および7 Plusのみ対応となっている。これは、古いiPhoneでLog機能をベータテストした結果、安定性に問題があることが分かったというのが理由のようだ。
FiLMiC Pro v6の新機能はiOS 10対応デバイスで動作するが、拡張トーンと色調コントロールは最新のiPhoneに限られる。
FiLMiC Pro v6 advanced color panel
主な機能
- マニュアルフォーカスと露出を正確に制御するためのデュアルアークスライダ（本格的な用途に耐える可変速度フォーカスプルシステム）
- Logサポート。追加のガンマカーブ：Dynamic、Flat、Neutral（iPhone 7および7 plusのみ）
- ライブ分析：フォーカスピーキング、クリッピング、偽色、ゼブラ。マイクロコントラストフォーカスピーキング（特許出願中）は、ピクセルごとのレベルでフォーカスを検知する。これにより、オペレーターは、画像全体のフォーカスに加え、任意の点のフォーカスを確認することができる。
- 3種のイメージングコントロールパネル：ホワイトバランスをコントロールする色温度パネル、ガンマカーブ、B&Wポイントとシャドウ/ハイライトコントロール付きトーンパネル、RGB、彩度、および鮮やかさコントロール付きのカラーパネル（iPhone 7,7 Plusに限定）
- DJI OSMO Mobileとの連携が強化されている。 FiLMiC Pro v6は、DJI OSMO Mobileハンドヘルドスタビライザーと連携する唯一のサードパーティビデオアプリで、ワイヤレス制御用のFiLMiC Remoteをサポートする。
下にFiLMiC Pro v6のスタートガイドビデオがあるので参考にして欲しい：
近いうちにAndroid端末用のFiLMiC Pro v6が提供されることを期待したい。未確認だが、Android版のリリース日は2017年5月という情報もある。
